みなさま、普段お米を炊く機会はどのくらいありますでしょうか。
ぼくはというと、外食をあまりせず1日3食とも「ご飯+何か」という組み合わせがほとんどなので、毎日毎日機械のように同じ時間に同じ量の米を炊くルーティーンがすっかり出来上がっています。
今回は、そんなぼくが2年以上愛用しているコチラのアイテムをご紹介してみたいと思います。
どどん。
株式会社カクセーより、「電子レンジ専用炊飯器・ちびくろちゃん」です。
炊飯ジャーを使わなくても、レンジでチンしてお米が炊けるというアイテムですね。
これの何がそんなに良いのか、どんな人にオススメか、といったところについて、実際に使ってきた所感をもとに書いていきます。
ちびくろちゃんってどんなもの?
概要と特徴
ちびくろちゃんは、シンプルな構造とお手軽さが売りの炊飯器具です。
上にリンクを貼った2合炊きサイズのほか、さらにひと回り小さな1合炊き用のちびくろちゃんも展開されており、炊飯量に合わせて選べるのも嬉しいところ。
(1合炊きのほうは釜めしカマド風の容器になっていて、よりかわいらしい感じのデザインです。)
ぼくが愛用しているのは2合炊きのほうなので、この記事ではそちらメインでご紹介していきますね。
ちびくろちゃんを構成しているパーツは、①容器・②内蓋・③外蓋 の3つのみ。
材質はすべてポリプロピレンです。
ビジュアルや材質的には、ちっちゃいポリバケツみたいな感じですね。
これに加えて、同じくプラスチック製のしゃもじ、1合分の計量カップが付属しています。
使い方
ちびくろちゃんでご飯を炊く手順は、次のような流れになります。
- 本体容器で米を研いで水を切る
- 付属の計量カップで米を計り入れ、量に応じた水を入れる
- 吸水のためしばらく放置
(夏15分~冬30分、無洗米なら夏1時間~冬2時間) - ふたをして電子レンジでチンする
- チンした後10分~15分そのまま蒸らして完成
以上、簡単ですね。
ちなみに米の量に応じた水の量と、電子レンジでの加熱時間は次のようになっています。
米の量 | 水の量 | 加熱時間 (500W) | 加熱時間 (600W) | 加熱時間 (700W) |
---|---|---|---|---|
0.5合 | 約120ml (※約140ml) | 約7~8分 | 約6~7分 | 約5~6分 |
1.0合 | 約220ml (※約240ml) | 約9~10分 | 約8~9分 | 約7~8分 |
1.5合 | 約320ml (※約340ml) | 約11分 | 約9分 | 約8分 |
2.0合 | 約420ml (※約450ml) | 約13分 | 約11分 | 約9分 |
たとえば米1.5合を炊く場合だと、
吸水15分 + レンジ9分(600W) +蒸らし11分
として、計35分でご飯が炊きあがるわけですね。
電気炊飯器と比べると、ちびくろちゃんでは吸水、蒸らしのステップが加わるものの、ご覧のとおりレンジで加熱する時間がそれほど長くないので、トータルの所要時間ではむしろちびくろちゃんの方が短いくらいかもしれません。
ちなみに味に全くこだわらなければ、吸水や蒸らしの工程を一切省いてただレンジにかけるだけでも、一応食べられるご飯が炊きあがります。
ぼくはそれで十分おいしくいただけるので、時間がないときやめちゃくちゃ空腹のときはレンジだけで済ませることも多いです。
ちびくろちゃんのメリット
さて、そんなちびくろちゃんには、使ってわかるメリットがたくさんあります。
炊飯器を持っていない方はもちろん、いつも電気炊飯器を使ってご飯を炊いている方だって、ちびくろちゃんへの乗り換えを検討するくらいの価値が十分にあると思うのです。
個人的にこの2年で感じたメリットを考えてみます。
小さくて軽い
まずなにより、とにかく小型で軽量なので、なにかと取り扱いやすいです。
縦横高さはそれぞれ14cm程度で、重量もわずか245g。
もし電気炊飯器と使うとなると、まず広めの設置場所を用意して、コンセントを確保して…と結構キッチンのリソースを割かれるわけですが、ちびくろちゃんならそういった準備が要りません。
使わないときは食器と一緒にどこかへ収納しておいて、炊飯のときだけサッと取り出せばよいのです。
電気炊飯器の分をスペースが浮く分、キッチンをすっきり広く使うことができます。
安くて頑丈
また構造が非常にシンプルなので、とても安く買えるうえ、壊れることがありません。
お値段は送料含めても1,000円ちょっと。
5kgのお米をスーパーで買うより安いです。
そして電気炊飯器だと、マイクロコンピュータが搭載されている都合上、どうしても寿命がありますよね。
衝撃や汚れも、電子機器には禁物です。
一方、ちびくろちゃんはただのプラスチックの容器なので、基本何をしても使えなくなることはありません。
濡らそうが落とそうが、壁に思い切り叩きつけてもまったく問題なし。
なくさない限りは半永久的に使い続けることができるのです。
蒸気汚れが気にならない
お掃除の面でもメリットがあります。
電子炊飯器の多くには蒸気の噴出口があって、炊飯中はそこから勢いよく湯気が噴き出すので、周辺の壁や棚や調理器具なんかに、その水分が付着してしまいます。
炊飯器の蒸気というのはデンプン質をたっぷり含んでいるので、こまめに掃除してふき取ってやらないと、カビやぬめりや臭いの原因になるわけです。
キッチンって色んなモノに溢れているので、こういったメンテナンスも結構大変ですよね。
その点ちびくろちゃんの場合は、蒸気の影響範囲がレンジの中に限定されます。
レンジの内側だけ拭いてやればいいわけなので、掃除の手間が大幅に削減できるのです。
丸ごと簡単に洗える
そしてこれが個人的に一番気に入っているポイントなのですが、使い終わった後に簡単に丸ごと水洗いができるのが最高です。
先ほどの掃除の話にも通じてきますが、炊飯器本体のケアというのも大変面倒くさいものですよね。
電気炊飯器だと、毎回重たい内釜を取り外して、上部の内蓋も外して洗って、取り外したあとの金属部分もたまに掃除して、本体外側やプラグ周りも水分に気をつけながら拭いてあげて…というように。
ちびくろちゃんなら何も考えずにシンクに突っ込み、食器と一緒にまるっと全部スポンジで洗っちゃえばよいので、非常に楽ちんで、かつ衛生的です。
ちなみにぼくはいつも夕方にご飯を2合炊いたうえで、まず翌日食べる分を取り分けておき、残った分をそのまま、ちびくろちゃんを食器替わりとして夕飯に使っています。
こうすると洗い物の量が減るし、水の節約にもなって一石二鳥。
食事の後片付けの負担がグッと小さくなったのを感じています。
こんな人にオススメ
以上ちびくろちゃんのメリットをご紹介してきましたが、一方でデメリットといえるポイントもあります。
主なデメリットとしてはやはり、上手に炊くのが難しいという点。
高性能な電気炊飯器と比べると、ふっくら感やツヤなどのクオリティの面ではどうしても及びません。
また米と水の分量のバランスや、吸水にかける時間やその日の気温・水温といった要素によって炊き上がりが直接左右されやすい印象もあり、毎回同じように安定した味に仕上げるのは大変かもしれませんね。
ですので、ちびくろちゃんが生活を豊かにしてくれるかどうかは、そのあたりをどこまで重視するかにもよるところかと思います。
まとめると、ちびくろちゃんはこんなライフスタイル・価値観をお持ちの方に特におすすめです。
- 必要最小限が好きなミニマリスト志向な人
- 管理の楽さ、掃除のしやすさに惹かれる人
- ご飯の炊きあがりのムラがそれほど気にならない人
- 少人数世帯で一度に炊飯する量がそれほど多くない人
対して、次のような方はちびくろちゃんを使ってもイマイチかもしれません。
- 炊飯器の高機能性、多機能性を重視する人
- 電気炊飯器のお手入れや蒸気汚れの掃除を負担に感じない人
- ご飯のクオリティ、おいしさを追求したい人
- 大家族などで一度に大量に炊飯する必要がある人
まあそれほど高いものでもないので、迷ったら一度試してみてはいかがでしょうか。
クックパッドで「ちびくろちゃん」と検索してみると、炊き込みご飯や蒸しパン、ケーキのレシピなんかもヒットするので、こういう使い方をしてみるのも楽しそうです。
今回ご紹介したもの