こんにちは、心理学好きのゆうすけです。
昨年の年末にわたくし、こんな記事を書きました。
このときは 「認定申請書類を準備してまーす」 ということだけ言っていたのですが、その後年内には書類を学会へ提出しまして、しばらくして審査のほうも無事パスしたとの通知がありました。
というわけでこのたび晴れて、認定心理士の資格を取得することができたのです!
漢検準2級と運転免許以外では初めての資格取得、なんかちょっと感激です!
ちなみに実は、今年3月頃にはすでに認定証が手元に届いていました。
今さらの言及となったのは単純に最近ブログをサボってたからですね…。
さて、ぼくが認定心理士の資格を取ろうと思った動機はほとんど自己満足の要素が大きいので、それによって何か具体的なメリットを期待していたわけではありませんでした。
ところが実際に認定心理士になってみると、予想していたよりもしっかりメリットを享受できそうな環境が整っている感じなんですよね。
仕事やキャリアのためだけじゃなく、日ごろの学びに継続的に役立つ特典が用意されています。
今回はそんな認定心理士の資格を取ることで得られる特典について、ざっと情報をまとめてみました。
認定心理士の特典
認定心理士の資格取得をとることの最も一般的なメリットといえば、「心理学の専門家としての基礎的な知識と技能を身につけていることを証明できる」ということになると思います。
それだけをもって専門職に就けるわけではありませんが、履歴書などに書けば自分が学んできたことを学会のお墨付きをもってアピールできるわけですね。
ただ、じゃあぼくのように就活や転職を意識していない場合にはまったく役に立たないのかというとそうでもなく、ほかにも認定心理士になったことで受けられる特典というものがいくつかあります。
この記事では資格そのもの説得力というよりも、こちらの具体的な特典の方に注目してご紹介していこうと思います。
認定心理士の特典は、大きく次の3点です。
- 認定心理士の会に入会できる
- 機関誌の年間購読が割引になる
- 日本心理学会の正会員になれる
順に見ていきましょう。
1. 認定心理士の会に入会できる
まず、「認定心理士の会」という日本心理学会の下部組織に入ることができます。
認定心理士の資格を持った人同士の連携や資質向上、それによる健康と福祉の増進を目的とした団体ですね。
会費は当面無料、申請のメール1本送れば入会手続き完了です。
認定心理士の会に入会すると、会員特典として次のような良いことがあります。
- 学会のHP更新情報やニューズレターが届く
- 認定心理士向けのイベント情報が届く
- 新刊連動講座に参加できる
ニューズレターについて
ニューズレターとは、学会や認定心理士の会の活動記録のような情報を定期的に(最近は年2回ほど)まとめた広報物。
一応学会HPに過去のアーカイブはあるのですが、認定心理士の会の会員には、いち早く最新号のPDFをメール配布してくれます。
全国各地の認定心理士が精力的に活動されている様子がわかり、「へぇ~みなさん頑張っておられるなぁ」という気分になれる、という特典です。
認定心理士向けのイベントについて
認定心理士の会では、大学の先生を招いての講演会・セミナー・シンポジウム等のイベントがだいたい月1回くらいのペースで開かれています。
企画は各地方の支部で行っているので、東京近辺に限らず、回によっていろいろなエリアに会場が設定されています。
現地参加はもちろん、コロナ禍以降はZoomでのオンライン参加ができるイベントもかなり増えている印象ですね。
ちなみに参加は誰でもOKとなっていることが多く、認定心理士の資格を持っていない人でも申し込みさえすれば講演を覗けるはずです。
学会HPにてイベント情開を公開しているので、気になるトピックがあればふらっと参加してみてください。
認定心理士にはイベント情報が先行配信されるので、人数制限がある場合などには優先的に参加することができます。
新刊連動講座について
通常のイベントとは別に、「新刊連動講座」というものも月1~2回くらいの頻度でZoom開催しています。
これは大学の先生などが心理学系の書籍を新刊で発売した際に、そこの出版社と認定心理士の会との連動企画として組まれているものです。
講座の内容としては、書籍の概要や裏話を著者自らが語ってくれるといった中身ですね。
ちなみにこの新刊連動講座は、「認定心理士の会」の会員あるいは「日本心理学会」の会員でなければ参加することができません。
新刊連動講座ではだいたいその新刊の限定割引がついてきて、たとえば「20%OFFで買えます!」みたいな参加者特典があるので、もともとその本が気になっていた人にはなかなか嬉しいイベントです。
このように「認定心理士の会」の通じて様々な情報を得られることが、認定心理士の特典として最もメインのところになるかと思います。
2. 機関誌の年間購読が割引になる
また認定心理士の資格を持っていると、日本心理学会が発刊している機関誌のうち『心理学ワールド』というシリーズの年間購読料が少し安くなる特典もあります。
具体的には、本来であれば年間2,560円(640円×4冊)かかるところ、会員価格だと年間2,000円(500円×4冊)。
1冊あたり140円のささやかな割引ですね。
この『心理学ワールド』、全国の心理学研究者の論文解説や、日常生活の中に見る心理学的なトピックをかなりライトにまとめてくれている冊子で、とてもクオリティが高くて面白いです。
ぼくも「1冊500円ならぜひとも購読したい!」と思い、申込書をプリントアウトするところまでいきました。
ところがよく調べてみると、冊子の掲載内容をほぼすべてホームページ上でPDF公開しているようなんですね。
Web配信なら無料だし、一覧性もあって、さらに記事検索機能まで用意してくれています。
こんなよくできたコンテンツが誰でも読み放題なんて、日本心理学会、非常に太っ腹です。
ということで結局ぼくは購読申込みはやめて、Web版を読むことにしました。
紙ならではの良さはもちろんあるのですが、家に冊子が貯まっていくのが個人的に悩ましいところでした。
今後は定期的にホームページをチェックして、Web配信版の心理学ワールドを楽しませていただく形になりそうです。
3. 日本心理学会の正会員になれる
それからもし希望すれば、上位組織である日本心理学会の正会員にもなれます。
通常であれば紹介だとか審査が必要なのですが、認定心理士資格のあればそのことをもって、学会の入会要件としてもみなしてもらえるということですね。
学会の方は 入会金5,000円、年会費11,000円/年 です。
個人が趣味で入るにはなかなか大きな出費になりますが、学会正会員としての特典も別途あったりします。
- 学会の年次大会に正会員価格で参加できる
- 学会の年次大会での発表資格が得られる
- 機関誌3誌がすべて無料配布される
日本心理学会大会について
毎年全国各地持ち回りで,秋頃に3日間にわたって開催される学術集会です。
アカデミックな世界に身を置く方々が集まってきて、講演やポスター発表やワークショップなんかが催されます。
一般参加費25,000円 のところ、学会の正会員であれば、会員価格20,000円 でお得に参加が可能。
また正会員は、大会において自身の研究発表を行うことの申請ができます。
研究内容や提出資料についてはいろいろと厳しい審査がありますが、現役で研究をしている人にとってはこの上ない発表の舞台になりますね。
学会のホームページで、過去の開催情報や発表された論文集 を見ることができます。
学会機関誌について
日本心理学会が発刊している機関誌は計3冊あって、先ほど紹介した『心理学ワールド』に加えて、『心理学研究』『Japanese Psychological Research』というシリーズもあります。
こちらはもっと専門的でハードな学術誌ですね。
- 『心理学研究』:年6冊
→ 研究報告・論文集 - 『Japanese Psychological Research』:年4冊
→ 日本の研究者による英文の学術誌 - 『心理学ワールド』:年4冊
→ 一般読者向けの啓発情報誌
学会の正会員になると、これらの機関誌をすべて無料で購読することができます。
本格的に心理学研究の動向を追いたい人には嬉しい特典です。
ちなみにライトな心理学徒であるぼくは認定心理士の会で十分だと感じたので、学会にまでは入っていません。
まとめ
ということで、認定心理士の資格を取ると日々の学びに役立つ特典があるよ、ということのご紹介でした。
- 認定心理士の会に入会できる
- 機関誌の年間購読が割引になる
- 日本心理学会の正会員になれる
認定心理士の資格を得るためには大学や通信プログラムでの単位が必要なので、そもそものハードルはある程度高いのですが、心理学に興味のある方は資格取得を目標として楽しく勉強できるんじゃないかと思います。
そして資格を取った後にはご紹介したような特典がありますから、主に認定心理士の会を通じて、いろんな面白い情報が日常的に舞い込んでくるような環境に身を置くことができます。
今回は特典情報をまとめた記事となりましたが、もう少し個人的な感想や実際の活用状況、資格を取ってよかったと感じたポイントについても別途まとめてみたいなと思っております。
あとは認定申請の手続きも結構面倒だったので、必要な書類や申請書の様式データなどもわかりやすく整理しておきたいですね。
ご興味のある方はそちらもぜひご覧ください。
あるいは直接ぼくにご連絡いただければ、わかる範囲でお返事します。
このブログのお問い合わせフォームからお気軽にどうぞ。
それではまた。