先月から、新しくアルバイトを始めました。
倉庫内での仕分け作業のバイトです。
もう少し詳しく言えば、コンビニ商品のピッキング作業ですね。
アルバイトについては昨年末に年賀状仕分けの短期バイトに行ったのが約7年ぶりの体験だったのですが、その際の印象として「バイトはとても良い気分転換になるぞ!」という実感が残っているんですよね。
ということで先日ふと思い立ってIndeedに登録し、色々とサイトを触っていると、気がついたらその日のうちに今回のバイトの面談日が決まっていたという次第です。
実際に現地での作業が始まってみると、これがぼくにはピッタリの内容で、前回以上に「バイト楽しい!」と思えました。
ということで今回は、
- 倉庫仕分けバイトでどんな作業をしているか
- 倉庫仕分けのどこがそんなに良いのか
- 倉庫仕分けが向いていそうな人
といった観点で所感をまとめてみようと思います。
働き口を選ぶ際など、なにか参考になれば幸いです。
業務の概要
まずは、ぼくが行っているバイトの業務内容について。
具体的には、製造元から届いたコンビニ商品(弁当、惣菜など)を、各店舗からのオーダー数に基づいて発送用ケースに振り分ける業務になります。
まとめるとこんな感じです。
概要 | 倉庫内での仕分け作業 |
対象 | コンビニ販売用のチルド食品 |
場所 | 冷蔵倉庫内 |
勤務 | 週2~3日 |
時間 | 8:00~12:00(4h) |
作業 | ・1人1レーン(30店舗分くらい)を担当し、棚の間でカートを押しながらひたすら商品をケースに詰めていく ・仕分けが終わったら、ケースを配送ルートごとの所定位置にまとめて移動させる |
勤務中は基本ずっと立ち作業なのに加え、ケースをたくさん積み重ねたり、それをカートで転がしたりといった工程があるので、4時間だけでもそれなりに体力を使います。
それでもめちゃくちゃ重いものを持ち上げる必要はないので、「キツイ仕事」という感じではないかな。
実際、周りのバイトの皆さんを見ても、そこそこ年配の主婦の方が多いです。
作業場所となる冷蔵倉庫は当然寒いので、寒がりのぼくは心配していたのですが、それなりに着込んでおけば全然大丈夫でした。
何やかんやせっせと動いているので、むしろ涼しくて快適な環境に感じられます。
特にスキルなども要らない、いわゆる単純作業ですね。
倉庫仕分けの良かったところ
バイトの内容としては以上のような感じなのですが、これがぼくにとっては非常に心地よい職場となっています。
ここからは、「倉庫仕分けの何がそんなに良かったのか」というお話です。
主に次の4つのメリットに注目してみました。
- ほどよい運動になる
- 一人で黙々と作業できる
- 整理整頓の喜びを得られる
- タスクを消化していく爽快感がある
ほどよい運動になる
まず、適度に体を動かせるのが良かったです。
ぼくは普段デザイン業をしているので、何もないとずーっと家の中でパソコンに貼り付いていることがよくあります。
一応たまに散歩に出てみる程度はするものの、やはり運動不足による体力の低下・健康への支障は気になるところ…。
仕分けのバイトに行けばとりあえず4時間は歩きっぱなしになりますし、深くかがんだりケースを持ち上げたりと、何やかんやで全身のいろんな筋肉を使うシーンが一通り揃っているのです。
そしてその運動量が、すごくちょうどいいんですよね。
キツすぎないけど、爽やかな疲労感はちゃんとある、といった具合。
これって運動不足の解消になるのはもちろん、ストレス発散的な意味でもすごくいいんじゃないかと思います。
ストレス対策でウォーキングに出かけるくらいなら、倉庫仕分けに出かけたほうが時給も発生してオトクじゃん!といった感覚になってきました。
一人で黙々と作業できる
また人によって好き好きだと思いますが、ほとんど誰とも関わらずに黙々と自分の作業に集中できる点もぼくには合っていました。
各自担当するレーンでの作業を並行して行うので、基本的に他のメンバーと関わることは多くありません。
たまに業務上のやりとりがあったり、仕事終わりにちょろっと雑談する程度です。
自分のペースで、自分の世界に入ったまま仕事ができるということですね。
ぼくは決して人との会話が嫌いなわけではないのですが、対人関係にやたら気を使うクセがあるので、あまりそういった機会が多いとどうしても疲れてしまうんですよね。
ですのでたとえば接客系のバイトなどしようものなら、バイトの日の朝は憂鬱で仕方ないだろうなと思います。
一方倉庫仕分けなら、対人関係に心のリソースをほとんど割かなくて良いことがわかっているので、出勤も全然苦に感じません。
「出勤が嫌じゃない」って、仕事を続けるうえでとても大事なプラス要素ですよね。
「今日もいっちょ体動かすか~」くらいの感じで通っています。
整理整頓の快感を得られる
これはちょっとフェチに近いかもしれないんですが、ケースに商品を詰めていく作業というのは、とっても気持ちいいのです。
というのも、多様なコンビニ商品をうまい具合に組み合わせると、ケースの幅にぴったりフィットするような組み合わせがたくさんあるんですよね。
いわゆる「シンデレラフィット」というやつです。
これはおそらく商品パッケージデザインの段階で、ケースのサイズから逆算して規格がある程度統一されているということなのでしょう。
流通コストを少しでも下げるための企業努力ですね。
ぼくはこういう機能美が備わったものが好きで、無駄なくすっきりモノを収められるというだけで少しテンションが上がったりします。
「これをこっちに持ってくればもっと効率的に詰められるな」
「ここの隙間に後々あれをぴったり差し込めそうだな」
と、そんなことを考えながら仕分けをこなしていくのは非常に楽しく、これもストレス解消に一役買っているような気がします。
タスクを消化していく爽快感がある
最後に、倉庫仕分けには積み上がったその日のタスクをすべて着実に消化していける爽快感があります。
たとえばぼくは以前公務員として行政に携わっていましたが、こういった業種では自分のタスクが一方向的に減っていくということはほとんどありませんでした。
何かの事業について小さなタスクを一つやっつけても、それは一歩ステップが進んだというだけで、次にすべきタスクが無限に湧き出てきます。
もちろん、並行してまったく新しい業務が次々と舞い込んできたりもします。
まるで滝壺に入って延々と水をかき出しているかのように、終わりのないタスクの山の中で常にもがいている感覚でした。
多分、経理など事務系のバイトをするとなれば、これと似たような感覚が少なからずありそうな気がします。
しかし今回始めた仕分け業務においては、その日にさばくべき商品の総量がまず明確にあって、それを淡々と減らしていく作業なんですね。
少しずつ着実に残りの仕事量が減っていき、最後にはそれがゼロになるという爽快感。
これの何が嬉しいって、その日の仕事が終わった瞬間からもう仕事のことを一切考える必要がないという点。
「今日もがんばった」という達成感だけを抱えて、爽やかな気分で帰宅できます。
「次に出勤したらアレしてコレして…」などと不安にならなくていいって、とても幸せなことなんですね…。
まとめ
というわけで、ぼくがコンビニ商品のピッキング作業を通じて感じた倉庫内仕分けの魅力を挙げてみました。
以上まとめると、このバイトは次のようなタイプの方にはオススメと言えそうです。
- ほどほどに体を動かす機会が欲しい人
- 人と関わるより一人での作業が好きな人
- 単純作業があまり苦にならない人
思い返すとぼくはちょうど一年くらい前、適応障害と失業によるメンタル不調から立ち直るために、何とか社会とのつながりを持ちたいと考えていました。
その時はボランティアなどに参加していたのですが、仮に仕分けのバイトという選択肢を当時のぼくが持っていたら、もしかするとボランティアに行くよりこのバイトをしているほうが楽しく社会復帰が進んだかもしれません。
いや、ボランティアもやって良かったと断言できるんですけどね笑
それくらい倉庫仕分けのバイトも楽しかった、ということです。
今は派遣の形で勤務しているので、いつまで続けられるかなんともいえないところなのですが、まあせっかくなので別の仕事もこの調子で体験してみたい気もしています。
その際はまた体験談として記録できればと思いますので、またどうぞよろしくお願いします。