テレビ局のカメラアシスタントの単発バイトがとても楽しい経験になりました【体験談】

気分転換としてのアルバイトに味を占め、定期的に単発・短期での求人情報をチェックしているゆうすけです。

そんな中先日応募したのが、カメラアシスタントの単発バイトでした。

地方のゴルフトーナメントの実施にあわせてテレビ局がカメラクルーを現地に送るとのことで、その雑用として動くような感じ。

カメラアシスタントの仕事に携わるのは初めてだったので、ワクワクと少しの不安があったわけですが、終わってみると非常に楽しい体験でした。

今回はそのときの業務内容や、良かった点・ツラかった点などなどを振り返ってみたいと思います。

バイトの概要

今回は派遣の単発バイトということで、2日間の勤務になりました。
概要は次のとおりです。

目的ゴルフトーナメントの撮影補助
勤務地会場となるゴルフ場
給料日給15,000円 ✕ 2日間
その他昼食・飲料支給

スケジュール

当日の勤務スケジュールは、ゴルフトーナメントの日程に沿って組まれます。
ざっくりとしたタイムテーブルとしては、次のような感じでした。

1日目:予選トーナメント

時間内容
5:15テレビ局集合
6:00会場到着・機材下ろし
6:45撮影開始
11:30昼休憩
15:00追加撮影
16:30機材積み込み・帰社
17:15解散

いやぁ朝が早いですね。
この日は4時起きでした。

テレビ局に集まって、そこからバンに機材を積み込んでみんなで会場へ向かう流れです。

1日目はとにかく、昼休憩が異常に長いのが印象的でした。

午前中にメインの素材は一通り撮り終わって、午後からは編集本部の要請に応じて適宜出動、といった感じだったので、何かあるまではひたすら待ちの状態なんですよね。

しかしまあ木陰でぼんやりとゴルフを眺めたり、他のバイトメンバーと雑談をしたりと、なかなか素晴らしい休憩時間を過ごすことができたのが良かったです。

2日目:決勝トーナメント

時間内容
6:45テレビ局集合
7:30会場到着・機材下ろし
9:00撮影開始
13:45昼休憩
15:15撤収作業
16:30機材積み込み・帰社
17:00機材下ろし・倉庫搬入
18:30解散

2日目は、前日よりも少し遅めの集合。

撮影補助の要領は1日目と同じなので慣れたものですが、大会最終日ということで撤収作業がかなり大掛かりになります。

それでも全然暗くなる前には帰れているので、ハードというほどではないですね。

ほどよい疲労感と達成感をもって、無事2日間の勤務を終えられました。

ぼく

イベントスタッフ系の単発バイトの中では、かなり健全な時間帯の日程なのではないでしょうか。

業務内容

さて、それでは業務として実際に取り扱った作業の詳細についてです。

2日間で行ったことといえば、次のたった3つだけ

  • 三脚持ち
  • テープ配送
  • 撤収作業

単純明快ですね。

三脚持ち

メインは、ビデオカメラを固定するための三脚を持ち運ぶ役割です。

テレビ局用のプロ仕様ですから、結構ガッシリしていて大きい。
重量にして4~5kgくらいはあるのかな。

撮影の際は3~4人で小隊を組んで、広い広いゴルフ場の18ホールを地道に歩いて移動していきます。

  • カメラマン:1名(社員)
  • アシスタント:1名(社員)
  • 補助:1~2名(バイト)

カメラマンさんはカメラを扱うのに忙しく、アシスタントさんは状況把握やら連絡調整やらで何かと忙しい。

そこでぼくのようなバイトスタッフがちょうどゴルフキャディのように随行して、荷物持ちに徹するわけですね。

長距離の持ち運びとなると結構疲れも溜まってくるのですが、しんどくてたまらないというほどではありませんでした。

むしろカメラマンさんは常に重そうなビデオカメラに加えて自分の荷物(撮影道具とか飲料とか)を背負って歩いているので、こちらの方がずっと大変だろうと思いながら背中を眺めていました。

テープ配送

加えてたまーに発生する業務として、撮り終えたテープを編集本部に届ける役割がありました。

映像素材は撮影と同時並行で編集を進めてその日のテレビ放送に乗せるので、撮り終えたものから順次編集本部へデータを送る必要があります。

しかしカメラマンとアシスタントには次のホールの撮影準備が待っている。

ということでバイトスタッフがカメラマンから記録テープを預かって、今いるホールから編集本部までひたすらテクテク歩いていってお届けするのです。
「はじめてのおつかい」みたいなことですね。

一番遠いホールから本部までで片道2km(約25分)くらいの道のりでしょうか。

アップダウンもあってそこそこ疲れますが、整備された山道を一人で歩くだけなので気分はハイキング
配送中は非常に気持ちのいい時間でした。

撤収作業

それから最終日のラストに限り、会場の撤収作業がありました。

中継車まわりを中心として様々なケーブルやら支柱やらの備品がセッティングされていたので、これらを外したり巻いたりといった仕事です。

とはいえイベント慣れした撮影クルーのみなさんがキビキビと動かれるので、あくまでそのサポートといった感じでした。

会場の撤収が終わってテレビ局に戻ったら今度は、

  • ケーブルについた泥の拭き取り
  • 機材や備品の積み下ろし、倉庫への搬入

などなど、最後の締め作業があります。

このあたりはザ・力仕事といった感じで疲労もたまりますが、なんだか文化祭の後片付けっぽいムードもあって結構楽しかったですね。

やってみて感じたこと

以上のようなバイトを通して、ぼくが感じたことを振り返ってみます。

結論からいえば、全体的にめちゃくちゃいいバイトでした。
満足度で点数をつけるなら100点と言ってもいいかもしれません。

ゴルフトーナメントということでおそらく毎年あるイベントなので、都合が合えばぜひともまた参加したいと思っています。

具体的に良かったところと、逆に辛かったところも挙げていきますね。

良かったところ

それでは良かったところから。

待遇がいい

まず、アルバイトスタッフへの待遇が非常に良かったです。

日給もそうですが、昼食と飲料がほぼ食べ飲み放題状態だったのがテンションを上げてくれました。

撮影班のみなさんも大変親切で、移動ペースや水分補給など色々と気遣ってくださり、とても居心地のいい現場だったのが印象に残っています。

テレビ局というと何となくピリピリしていて細かいところにも厳しいイメージがあったのですが、全然そんなこともなく。
スタジオ撮影じゃなくて小規模の野外取材班だったからというのもありそうですね。

現場の雰囲気は局や班分けによっても大きく左右されそうなので、「カメラアシスタントのバイトは」とまでは語れないですが、なんにせよ今回はアタリを引けてラッキーでした。

歩いていて気持ちいい

そして、ゴルフ場ということでロケーションが最高でした。

個人的にゴルフをしないのでホールを回る経験は初めてだったのですが、キレイに整備された芝が広がっている中を歩くのってすごく気持ちがいいんですね。

夏真っ盛りの大会開催ということで一番の懸念は「暑さ」だったわけですが、幸いこの2日間の日差しは比較的マシな方で、程よく風も吹いていてなかなか快適でした。

とはいえ普通に暑いは暑いので、夏が苦手な人にとっては地獄かもしれません。

普段見られないものが見られる

また何といっても、普段味わえない貴重な体験ができたというのが良かったです。
テレビ撮影の裏側って、業界の人でないとなかなか見られないですからね。

今回のようなゴルフの撮影においても、一般客が立ち入れない関係者ゾーンに立ち入って、緊張感のあるプロのティーショットやパッティングを至近距離から見ることができました。

クルーの方々から垣間見えるプロ意識や連携の様を見ても、
「何気なく見ているテレビ放送の裏ではこういうやり取りがされているんだなぁ」
という感動がありました。

辛かったところ

続いて一応、辛かった部分にも触れておきますね。

肩が痛い

バイトスタッフたちが声を揃えて訴えていたのが、肩の痛みです。
重くてゴツゴツした三脚をずっと肩に直接乗せて運んでいるせいですね。

不安定な道をゆっさゆっさと歩き倒すので、次第に摩擦で肩の表皮・真皮・皮下組織までもが削れていく感じがして、かなりズキズキ痛みます。

一日目を終えて様子を見てみると、両肩が赤く腫れてカチカチに盛り上がっていましたね。

かといって肩に乗せずに歩き続けるのは腕への負担が大きすぎる。

テレビ局の人は年中こんなものを扱っているのだから、きっと肩がガンダムのように硬化しているのだろうと思いました。

蚊がやばい

それから1ホールだけですが、虫刺されに苦しんだ場所がありました。

整備された道ではそれほどではないものの、パッティングの撮影はグリーン脇の茂みなどに入って行うので、この辺りは結構虫だらけなんですよね。

よりによって2日目の最初のホールが大ハズレのポイントで、ものの数分で10箇所以上は蚊に刺されていたと思います。
大自然の蚊はたくましいので、刺されたときのかゆみも膨れ具合も一段と強い。

ぼくももちろん発狂しそうでしたが、それよりも同じ状況の中で撮影のため微動だにできないカメラマンさんがとにかく不憫でした。

足の指がちぎれそう

これはちょっと特殊な事情があってのことなんですが、実は全体を通して一番キツかったのは足の指の痛みでした。

というのは、不運なことにぼくはバイトに入る数日前に左足親指の爪を全摘出するという外来手術を受けたところだったんですよね。

靴を履くだけでも傷口が痛む状況だったので、そんな中で野山を歩き回って、指がちぎれるかと思いました。
(痛み止めを服用してなんとか事なきを得ました。)

わざわざ言うまでもないかもしれませんが、健脚が前提の業務なので、歩行に支障や不安のある方はやめておいたほうが安全ですよ。

ぼく

以上、個人的な体験談でした。

まとめ

というわけで、ゴルフ場でのカメラアシスタントバイトのまとめです。

やったこと三脚持ち、テープ配送、撤収作業
良かったところ・待遇がいい
・歩いていて気持ちいい
・普段見られないものが見られる
辛かったところ・肩が痛い
・蚊がやばい
・足の指がちぎれそう(ぼくだけ)

いわゆる単発バイトへの参加は10年以上ぶりだったのですが、なんだか職業体験みたいで非日常が味わえて楽しいな、と大変ポジティブな経験になりました。

デザインやプログラミングばかりでは目に疲労が溜まる一方なので、たまにはこうして開放感を得ながらプチ収入を溜めるのもイイですね。

また別のバイト体験をした際には記録を残していきたいと思います。