先日友人と、1泊2日のキャンプに行ってきました。
流行りのグランピングではなく、いわゆる普通の質素なテント泊です。
3年ほど前にふと思い立ってテントや寝袋など一通りのキャンプグッズを買いそろえたぼくなのですが、その後何度かソロキャンプに出かけたきり、最近はめっきりそうした機会がありませんでした。
昨年は仕事のストレスで休日もレジャーどころではなかったですし、今年に入ってからもキャンプ場が臨時休業だったり予約が取れなかったりで、なんやかんや先延ばしになってたんですよね。
ということで約2年ぶりのアウトドアとなりましたが、久々に経験してみるとやっぱりこれが良くて、ひきこもりがちで凝り固まった身体が一気に癒される思いがしました。
またぜひ行きたいな、という思いを込めて、今回はその所感を振り返ってみようと思います。
キャンプのあらまし
スケジュール
今回のキャンプ全体の流れとしては、次のような感じでした。
特段目立ったイベントがあるわけでもない、のんびりとしたキャンプです。
初日
出発 | |
14:00 | チェックイン |
15:00 | テント・チェア等設営完了 |
~ | コーヒー & まったり読書 |
16:30 | 薪割り、夕食準備開始 |
17:30 | 火起こし、調理開始 |
~ | 夕食 & 火を眺める |
19:30 | 片付け完了 |
~ | テントに入って読書 |
21:00 | 就寝 |
2日目
7:00 | 起床 |
~ | コーヒー & 朝食 |
8:30 | 撤収開始 |
10:00 | チェックアウト |
11:00 | 温泉 & サウナ |
帰宅 |
どうでしょう、流れを想像するだけでも、なかなか優雅でいい感じではないでしょうか。
チェックインは金曜日でしたので、土日ほど混むこともなく、広々とスペースをとって快適に過ごすことができました。
14:00頃のテント設営は日差しがかなり強く正直かなり暑かったのですが、それでも雨に降られるより100倍マシですね。
2日間とも爽やかに晴れていてくれたのは、本当にラッキーだったと思います。
キャンプ飯
今回食料として用意したのは、次の品々です。
- カレーライス
- イカとブロッコリーの炒め物
- シャウエッセン
- カップスープ
- 生ビール
カレールーはパウチタイプのレトルトで、湯煎したものを飯ごうで炊いたご飯にかけるだけ。
その他のメニューも炒めるだけorお湯を沸かすだけでできてしまうものをチョイスしたので、わりと楽ちんでした。
こうした出来立て料理を大自然の中で食べられるというのは、とても贅沢な体験だと思います。
ぼくは「ご飯はみんなでワイワイ食べたほうがおいしい」といった言説に対して実はかなり懐疑的なのですが、一方で「ご飯は外で食べたほうがおいしい」というこの主張には大賛成です。
さらにこれをビールと一緒にいただくとなれば、それはもう最高です。
改めて感じたキャンプの効能
以上のような2日間を通してぼくは、改めてキャンプの良さを実感したのでした。
準備や片付けは面倒くさいといえばその通りなのですが、それを補って余りあるほどのリフレッシュ感があります。
特に日常にため込んでいる精神的な疲れやストレスを癒すために、キャンプというのはとても有効なレジャーだと思うのです。
開放的な空間に身を置ける
まずその良さとして、開放的な空間に長時間にわたって身を置き続けられるというのがあります。
ぼくのような毎日デスクワーク漬けの生活習慣をもつインドア人間は特になのですが、普通に過ごしているといつの間にか室内にこもる時間が延々と増えて、無意識のうちに閉塞感をつのらせてしまいがちなんですよね。
狭いところに居続けると自然とだんだん視野も狭くなっていって、柔軟な発想がしにくくなったり、将来に対してポジティブな思考がしにくくなったりしてしまいます。
さらにPCやスマホの画面を常に凝視しているとなれば、眼球や脳にも疲労が蓄積していき、健康にもいいわけがありません。
ところがキャンプに行くと、一転して周囲には壁も天井も仕事も何もない自由な空間がただ広がっています。
木々や草花、夜には星空に囲まれて、見える世界の奥行きがぐっと深くなる感覚があります。
そこで食事をとり一晩を明かすというのは、わずかながら「息苦しさのない自由な生活を送る」体験に他なりません。
1泊の間だけでも、こうして目と心をがっつり休ませる時間を作るというのは、人生の持久戦において大切だと思うのです。
幸福のハードルが下がる
さらに言えば、
物資的なものだけが幸福じゃないんだなぁ…。
生きることってもっとシンプルなんだなぁ…。
とややオーバーな気もしますが、キャンプはこういった感覚を得られるきっかけにもなります。
というのも、キャンプ場での生活というのは、昔ながらの原始的な人間のライフスタイルそのものなんですよね。
暗くなってきたら火をおこし、明かりと暖をとる。
腹が減ってきたらその火で調理をする。
日が沈んだら寝て、朝日と鳥の声で起きる。
人類は有史以前からこうした生活を長らく続けてきました。
キャンプというのは、文明から離れて原始の生活に立ち返る体験でもあるわけです。
まぁもちろんキャンプで使ってるテントやライターやレトルト食品はバリバリ近代資本主義の産物なので、こんなことを縄文人に言ったら石器で殴られてしまいそうですが、それでも暗くなったらAlexaに照明をつけてもらうような普段の生活と比べれば遥かに原始に近いのです。
そして便利なアイテムやお金や地位といったステータスから距離をとった時間の中でも、かえってものすごく精神的に満たされているのを感じることができます。
「満たされるために必要なものって意外と少ないんだな」と、言葉にするとありふれたフレーズですが、こういう実感というのは本当に大切だと思います。
健康管理としてのキャンプ
こんな感じで、先日のキャンプは自分にとってものすごく有用なものとなりました。
キャンプには健康な心身と豊かな人生のための効能が詰まっているよ!
と、今回はそういうお話でした。
キャンプから帰ってきてからのぼくはといえば、やっぱり相変わらずパソコンやスマホと凝視する日々を送っております。
今後もまた懲りもせず、気が付くとだんだんと狭い世界へと入っていってしまいそうです。
ですのでせめてガス抜きとして、どこかでこのストレスを開放してあげることは、健康管理の観点から重要です。
定期的に医療機関で健康診断を受けるのと同じように、定期的なキャンプを実施するというのも、心身のケアに役立ちそうな気がします。
「シーズンに1回はキャンプ療養」を目標に、これからも隙あらば狙っていきたいところです。