新型コロナウイルス感染症がインフルエンザと同じ「5類」に引き下げられ、マスクの着用も任意となり、社会にはかなりウィズコロナのムードが広まってきていますね。
そんな中わたくし、とうとう初めてコロナを発症してしまいました。
検査キットでの抗原検査なので詳細は不明ですが、時期的にもおそらくはオミクロン株というやつなのでしょう。
「オミクロン株は重症化リスクが低く無症状の場合も多い」
と噂されていることもあり、まあ若い自分には数日の辛抱で済むだろうと、正直なんとなくナメていた節があったと思います。
しかし実際には、風邪やインフルエンザよりも断然苦しい症状に悩まされることになりました。
(それでも「軽症」の範囲ではあったと思いますけどね。)
推奨療養期間の5日間を迎えても症状はなくならず、発症から10日がたった今でも依然として症状は残っています。
まだ比較的若く、同居人のサポートを受けられた自分ですら結構ツラい思いをしたので、人によってはもっともっと気が滅入るような療養生活になるかもしれません。
オミクロンでもちゃんと苦しいので、「ただの風邪」と油断せず、しっかり備えておくことが大切ですね。
せっかく罹患したご縁ということで、今回は自分のコロナ療養記を残しておこうと思います。
ちなみにぼくが最も辛かったのは、激しい喉の痛みです。
主な症状
ぼくの場合、療養中に現れた主な症状は次のとおりでした。
- 倦怠感
- 発熱・悪寒
- 頭痛
- 喉の痛み
- 味覚障害
こうみると、風邪の基本症状+コロナ特有の味覚障害、といった感じですね。
倦怠感
はじめは倦怠感からスタートしました。
全身がだるくて、なんだかずっと立っていられない感じ。
数分歩くだけでも疲労がたまって苦しい。
自然と呼吸も浅くなります。
暑いところにいたり、マスクをしているとさらに消耗感があります。
正直倦怠感だけならめちゃくちゃしんどいというほどでもないのですが、熱が引いたあともずーっと切れ目なく続いていているので、
「もういい加減にしてくれよ…」
といった具合に、精神的にイヤになる感じがありますね。
発熱・悪寒
ぼくの場合、熱は最高で38.9度まで上がりました。
(平熱時は36.5度くらい。)
療養1~3日目は、熱が出たり引いたりという3~4時間くらいのサイクルを繰り返している感じで、発熱時はだいたい38度前後を推移していましたね。
熱があるときは身体がめちゃくちゃ熱くなっていて汗だくになるのですが、なぜか同時に強い寒気も感じていて、布団にくるまってガタガタ震えていました。
体温のセンサーがぶっ壊れて、もうわけがわからない状態です。
頭痛
左頭頂部のあたりに、殴られたような強い痛みがズキンズキンと走ることがありました。
比較的夜間に頭痛が起きることが多かったかもしれません。
思わず表情を歪めずにはいられないくらいの痛みが定期的に来るので、なかなか寝付けない要因になっていました。
まあとはいえ、これくらいまでであれば風邪やインフルエンザで経験するような不調なので、想定の範囲内です。
問題は…。
喉の痛み
最も苦痛だったのが、かつて経験したことのないレベルの喉の痛みです。
一度鏡で喉の奥の様子を観察してみたのですが、腫れやら出血やらでとんでもない惨状でした。
ぼくは普段から慣れない環境で寝るだけでも扁桃腺が腫れることがあったので、もともと喉が敏感に反応しやすい体質だったのかもしれません。
ともあれ、唾を飲み込むだけでもガラス片を飲み込んだような鋭い激痛があり、これがとにかく大変でした。
- 水やスポーツドリンクが痛くて飲めない → 脱水症状の恐れ
- 食べ物が痛くて食べられない → 栄養失調の恐れ
- 痛みでほぼ一睡もできない → 睡眠不足による体調不良
と、喉の痛みを起点にして様々な悪循環が生まれており、より一層療養期間が長引いていく感覚がありました。
夏場ということもあり、特に水分不足がキツかったですね。
脱水症状で嘔吐などしようものなら、喉が胃酸に焼かれていよいよ終了してしまうので、そうならないように必死でチビチビと水をすすっては苦痛の声を上げる日々でした。
人間の生命活動は健全な喉を中心に成り立っていたのですね…。
味覚障害
そしてよく言われる味覚障害も、今回初めて体感しました。
おかゆに白だしで味付けしたはずなのに、まったく味がしない。
もう少し足してみると、今度はなぜか苦い。
そのうち何を食べてもだいたい苦く感じるようになります。
それから、何か味のついたものを食べたときに、舌に独特な強い違和感を覚えるようになりました。
体調が悪いときによく出る「舌苔(ぜったい)」ってありますよね。
舌の上が白くなっちゃうアレです。
コロナの療養期間はずっと舌が真っ白になっていたのですが、何か食べるときにはその舌苔がさらにモコモコと膨らんでいるような感覚があり、イメージ的には舌全体が羽毛のようなものでまるごと覆われているかのような気持ち悪さがありました。
体調の経過
さてここからは、時系列に沿って療養生活の記録をまとめてみます。
この記事を書いているのが、発症から10日目時点。
まだ少し症状は残っており、依然として療養中とも言えるかもしれませんが、ひとまず今日までを区切りとして。
0日目:ちょっとだるくなる
はじめは「なんかちょっと体調悪いなぁ…」くらいの感じからスタートしました。
といっても、普通に外出できる程度のだるさです。
ちょうど数日前に深夜まではしご酒をした日があったので、慣れないことをしたそのときの疲労が残っているのかな、くらいに思っていました。
少なくともこの時点ではコロナだとはまったく考えていませんでしたね。
ちょっとだるいという以外には特に異変もなく、この日は通常どおり就寝しました。
0日目の苦しみレベル:10%
1日目:発熱する
朝起きても倦怠感が抜けていないので、「風邪かな?」とも考え始めました。
ゴミ出しをしたりといった少しの運動だけでも息が上がるほど疲れるので、この日は一日ゆっくり安静に過ごすことを決めます。
午前中はベッドの中でじっと天井を見つめて身体を休ませていたのですが、予想に反してなかなか体調は好転せず、むしろしんどさが増していきました。
熱を測ってみたところ、37.6度と発熱を確認。
しばらくしてもう一度測ると、さらに38.4度ほどに上がっており、ようやく「これはコロナかも…」と思い至りました。
次の日はバイトのシフトが入っていたので、職場へ連絡し、
- 体調を崩したので明日休ませてほしいこと
- コロナかもしれないので検査してまた連絡すること
を伝えて、とりあえず休養に専念することに。
また仕事へ行った同居人にLINEを入れて、抗原検査キットとスポーツドリンクなどの調達をお願いしました。
夜になって検査キットでセルフチェックしてみたところ、結果は陽性。
普段あまりないレベルの倦怠感や発熱だったので、
「やっぱりそうかぁ…。」
といった感想でした。
家庭内隔離と、共用スペースの消毒もあわてて開始します。
1日目の苦しみレベル:60%
2日目:熱は出たり下がったり
翌日もひたすら寝て過ごしていたところ、正午くらいには一度熱が36度台にまで下がりました。
このまま良くなるだろうと一安心したのも束の間、午後からはまた高熱と悪寒に苦しむことに。
その後も数時間おきに、少し熱が下がったと思ったらまた熱が出る、といったサイクルを繰り返します。
結局この日の夜には38.9度の最高記録をマークし、頭痛の症状が出てきたこともあいまってなかなか寝付けませんでした。
とはいえ、このあたりまでは水分補給や簡単な食事はできていたので、まあ通常の風邪の範囲でした。
2日目の苦しみレベル:70%
3日目:喉の痛みが増してくる
「3日も安静にしていればそろそろ治るだろう」
と、この時点でもまだコロナを少し甘くみていたのですが、実際はむしろ3日目くらいから新たな症状に悩まされるようになってきました。
- 喉の痛みが強くなる
- 頭痛の頻度と痛みが増す
- 味覚障害と舌の違和感が顕著になる
と、それまであまり気にならなかった不穏な兆候が加速し始めます。
「水分補給だけはしっかりと」と考えてガブガブ飲んでいたスポーツドリンクも、喉の痛みから手が伸びなくなり、あわせて食欲もなくなっていきました。
ウィダーinゼリーとアイスの実だけの夕食を終え、ベッドに潜りますが、痛みのためなかなか眠りにつけません。
そろそろ回復に向かうつもりが、日に日に一番苦しい夜を更新していっている感じがもどかしかったです。
3日目の苦しみレベル:85%
4~6日目:食事と睡眠に苦しむ
4日目くらいからは、発熱はかなり落ち着いてきました。
ただその分、このあたりで喉の痛みと頭痛がピークを迎えます。
水分補給しなければならないのに痛くて何も飲めない、栄養を取らなければならないのに痛くて何も食べられない。
その苦しみに拍車をかけたのは、連日の睡眠不足です。
喉の粘膜がおかしいためか、定期的にむせ返すような咳が止まらなくなる反射が起きるのですが、夜間は特にその発生率が高めでした。
眠気に負けて意識を飛ばすと、5~10分くらいのうちに強烈な咳込みと吐き気が襲ってきて、最悪な気分と痛みで叩き起こされてしまいます。
そのためこのあたりの数日は昼夜問わずほぼ一睡もできないままベッドの上で時間がすぎるのを待つ、という地獄のような期間となりました。
またそんな状態でずっと変わらない無機質な室内にいるとだんだん気が狂いそうにもなってきて、今にもパニック発作を起こしていまいそうな不安感がありました。
5日目あたりの深夜4時頃、閉塞感に耐えられなくなったぼくはなぜか寝間着のまま近所の公園までとぼとぼ歩いて真っ暗なベンチでしばらくボーッと座り続け、不幸にもそこで手足を蚊に刺されまくって泣きながら帰宅する、という謎の奇行までかましていました。
(職質されなくて良かったです。)
そのくらい身体的にも精神的にも苦しい療養生活だったということです。
なお発症から6日目はまたしてもバイトのシフトが入っている日だったのですが、当分症状が寛解する見込みがなかったので、向こう1周間のシフトはすべてキャンセルさせてもらい、たっぷり休養の時間を確保することを優先しました。
4日目の苦しみレベル:95%
5日目の苦しみレベル:100%
6日目の苦しみレベル:90%
7~9日目:痛みが和らいでくる
発症から一週間を迎えたあたりからは、喉の痛み・頭痛・味覚障害といった二次的な症状もようやくだんだんと軽くなり始めました。
ウィダーinゼリーやぬるま湯などの刺激の少ないドリンクならば、チクッとした痛みは感じながらもある程度の量を飲めるようになってきます。
ここまでくれば普通の風邪と同じくらいの喉の痛みですね。
睡眠も満足にまではいきませんが、咳き込んで起きる間隔が数分、数十分、数時間と次第に広くなり、最低限の睡眠時間を確保できるようになりました。
水分補給や栄養補給、睡眠の目処が立ってしまえばあとは気が楽なもので、飲んで食べて寝ているだけで自然と回復ルートへ向かっていきました。
7日目の苦しみレベル:75%
8日目の苦しみレベル:45%
9日目の苦しみレベル:30%
10日目:現在に至る
というわけで発症から10日目となる今日ですが、一時期に比べれば症状は段違いに楽になりました。
まだ咳き込むことはあれど、飲食にはもうほとんど影響ないくらいにまで喉は良くなっています。
頭痛や発熱などは完全になくなりました。
今気がかりなのはむしろ、倦怠感と味覚障害のほうですね。
このあたりの症状は、コロナ発症から数ヶ月といったスパンで後遺症として残るケースも少なくないと聞きます。
ぼくの場合も以前よりかなり疲れやすい身体になったのを感じており、このベースの倦怠感がいつまで続くのかは心配です。
また今日久しぶりにコーヒーを淹れて飲んでみたところ、ただ苦いだけの何も美味しくない汁に感じられ、味覚も元通りとは戻っていないようでした。
コーヒーは日常に根ざした大切な習慣&趣味のひとつだったので、この状態が継続していくようだとなかなか辛いですね…。
後遺症については影響が少なくなってくれるように祈るしかないですから、引き続き体調には気を遣いながら、今後も無理せず過ごしていきたいところです。
10日目の苦しみレベル:20%
以上、ぼくのコロナ体験記でした。
お付き合いいただきありがとうございました。
まとめ
今回の療養生活の要点をまとめると、
- オミクロン株でもコロナは風邪やインフルよりずっとしんどかった
- 熱が下がり始めた4日目くらいからが本当の苦痛の始まりだった
- とにかく喉の痛みが凄まじくて、飲めない・食べられない・寝れない毎日が地獄
と、こういった話でした。
この体験の中でぼくが改めて強く感じたのは、日頃の備蓄品の準備がとても大切だなぁということです。
というのは、ある日突然コロナになったタイミングで家に十分なアイテムが揃っていなければ、その後の療養生活はめちゃくちゃ大変になってしまうから。
症状がつらいときは外へ買い出しに出かけるのも大仕事ですからね。
ぼくの場合はたまたま、発熱した日にすぐに連絡を取って検査キットやら飲食物やらを調達してきてくれる人がいたので、初動の対応はかなりスムーズに進められました。
しかし一人暮らしだったときの生活のことを思い返すと、
- 家には体調不良時の備えが何もない
- スーパーや薬局に出かける元気もない
- 気軽に頼れる人もいない
みたいな状況で、袋小路に陥ってしまうケースも容易に想像できます。
そうならないために、元気なうちからもしものときのための備蓄品をきちんとストックしておくことが必要でしょう。
備蓄品の例
- 抗原検査キット(現状把握と会社などへの説明のため)
- スポーツドリンク(水分・ミネラル補給)
- おかゆ・雑炊のレトルトパック(食べやすい食事の確保)
- ウィダーinゼリー(食べるのも苦しいときの栄養補給)
その他、個人的にこれなしではコロナ療養生活は乗り切れなかった!と感じるアイテムについて、役立ったもの・役立たなかったものなど別記事でズラッとまとめてみたいと思いますので、よかったらそちらもご覧ください。
↓療養生活に役立ったもののまとめはコチラ
それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました。
皆様も体調と感染対策には十分お気をつけくださいね。