作業をしていると、ついつい時間を忘れて没頭してしまいがちですよね。
色々なタスクがある中で規則正しいスケジュールに沿ってパソコンに向かうのはなかなか難しい。
近年リモートワークが増えていますが、そうなるとますます仕事とプライベートの切り替えに苦労されている方も多いのではないでしょうか。
ぼくも自宅で仕事をするフリーランスとして、最重要の課題が「時間管理」です。
そこで役立つのが、スケジュール化されたBGMを活用すること。
毎日決まった時間にパソコンで音楽を流すよう設定をしておけば、
- 8:00に集中できる音楽を流して「作業開始」
- 12:00にリラックスできる音楽を流して「昼休憩」
- 15:00に明るい音楽を流して「短休憩&おやつタイム」
- 21:00に集中できる音楽を流して「読書&自己研鑽タイム」
といった具合に、音楽によって日々の行動サイクルを自然に整えることができます。
この記事では Windows10 / Windows11 のユーザーの方を対象として、任意の音楽を任意のタイミングで自動再生するための設定方法を具体的にご紹介します。
設定手順のご案内
音楽の自動再生には、Windowsタスクスケジューラという機能を使用します。
これはWindowsOSには標準で装備されている機能で、指定した時間に任意のプラグラムを起動・実行させられるというもの。便利ですね。
以下、具体的な設定手順を見ていきましょう。
1.タスクスケジューラを起動する
まず、タスクスケジューラを起動して管理画面を開きます。
Windows10と11でタスクバー周りのUIが違っていますが、だいたい流れは同じです。
1-1. 起動(Windows10)
Windows10の場合、タスクバーの「①スタートボタン(Windowsのロゴ)」を押すとアプリケーションの一覧がリストで表示されます。
一覧から「②Windows管理ツール」というフォルダを見つけて、その中の「③タスクスケジューラ」をクリックしましょう。
最初から検索窓に「タスクスケジューラ」と打ち込んでもOKです。
1-1. 起動(Windows11)
Windows11では、「①スタートボタン(Windowsのロゴ)」を押すと簡易なスタート画面が出てきます。
上部の検索窓に「タスクスケジューラ」と打ち込みましょう。
すると検索結果にタスクスケジューラが表示されるので、これをクリックします。
1-2. タスクの作成
タスクスケジューラを起動すると管理画面が開かれます。
右側の「操作」パネルの中に「タスクの作成」というメニューがあるので、これをクリック。
すると新しくウインドウがポップアップします。
2.タスクを設定する
「タスクの作成」ウインドウでは、
・どのプログラムを実行するか
・どのタイミングで実行するか
・繰り返しの頻度はどうするか
といった個別のタスクの詳細を設定していきます。
2-1.「全般」タブ
まずは「全般」タブで、タスクに適当な名前をつけましょう。
後々タスクの編集や削除をする際にはこのラベルで識別することになるので、趣旨が分かりやすいよう命名しておきます。
2-2.「トリガー」タブ
次に隣の「トリガー」タブを選択し、「新規」のボタンをクリック。
「新しいトリガー」ウインドウが開くので、
①実行頻度の設定
②開始日時
を指定して、「OK」で決定します。
①を「毎日」としておくと、初回以降は毎日同じ時間にプログラムが自動実行されるようになります。
2-3.「操作」タブ
続いて「操作」タブ。
同様に「新規」のボタンをクリックします。
「新しい操作」ウインドウが開くので、「プログラム/スクリプト」の欄に再生したい音楽ファイルを指定します。
「参照」ボタンからコンピュータ内のファイルを探してもいいですし、パスを直接打ち込んでもOKです。
パスを直接打ち込む場合は、そのファイルのプロパティを開けば正確な場所が分かります。
ここからコピペして「 (ファイルの場所)\(ファイル名).(拡張子)」の形で指定しましょう。
なお自動再生の際に音楽ファイルをどのプレーヤー(Windows Media Player、foobar2000、MusicBee…)で開くかも、ここの「プログラム」の設定に依存しています。
もし変更したい場合は「変更」ボタンから任意のプレーヤーを指定してください。
2-4.「設定」タブ
それでは最後に、「設定」タブを選択します。
左下のプルダウンでは、タスクの実行中に別のタスクの実行タイミングを迎えた場合の処理を設定できます。
- 新しいインスタンスを開始しない:
→ 実行中のタスクを優先し、新しいタスクはスキップ - 新しいインスタンスを並列で実行:
→ どちらも並列で実行(少し重くなる可能性あり) - 新しいインスタンスをキューに追加:
→ 実行中のタスクが終わり次第、新しいタスクを実行 - 既存のインスタンスの停止:
→ 新しいタスクを優先し、実行中のタスクは停止
ちなみにタスクスケジューラでは、自分で作成したタスクのほかにも、そのパソコンにインストールされている各種アプリケーションの自動更新など色々なプログラムの実行を制御しています。
重要なプログラムが意図せずスキップされると嫌なので、ここでは無難に「新しいインスタンスを並列で実行」にしておきます。
設定が終わったら「OK」で決定。
以上で自動再生の設定は完了です。
指定した時間に問題なく動作するかお確かめください。
3.設定を変更したいとき
以上の手順で作成したタスクは、タスクスケジューラ管理画面の「①タスクスケジューラライブラリ」の一覧に追加されます。
もし設定を編集したくなった場合は、タスクを右クリック→「②プロパティ」から再設定が可能です。
登録済みのタスクの即時実行や一時無効化などもできるので、何かあればとりあえずタスクスケジューラを起動してライブラリを見に行きましょう。
まとめ
ということで今回は、Windowsタスクスケジューラで音楽の自動再生を設定してみました。
もちろん音楽をかける以外にも、決まった時間に動画を流したり、指定したフォルダの自動バックアップをかけたり、プログラムの定期実行に関してはかなり自由にコントロールすることができます。
習慣化が苦手な方、スケジュールが乱れがちな方は、ぜひ時間管理のとっかかりとしてご活用ください。