「しずかなインターネット」という記事投稿プラットフォームの存在を知り、先月からそこで日記を書き始めてみました。
こちらぼくのアカウントリンクです。
よければ雰囲気を覗いてみてください↓
すでにこのブログやnoteでも雑文を書いているのに、しかも更新頻度がかなりまばらなのに、「何をまた新しいサービスに手を出しとんねん」「まずは今いる場所でしっかり書きなさいよ」という話ではあるのですが、やはり気になるサービスは使ってみたくなるものなのです。
そして使ってみるとこれがすごく書き心地が良かったので、「しずかなインターネット」の布教も兼ねて今回ご紹介してみたいと思います。

最近の殺伐としたXのタイムラインに疲れた方は、しずかなインターネットでゆるーく日記を書くのもオススメです。
しずかなインターネットとは
公式も自称しているとおり、日記やエッセイにちょうどいい投稿サービスです。
日頃の生活でふと思ったこと、その日あった出来事、その他なんでもありのままに書き散らせるスペースといった感じ。
書いたものは自分だけが見返せる下書きにしておいてもいいし、インターネット上に公開しても良い。
それならXで日常ポストをしたり、長文書きたければnoteで投稿したりするのと一緒じゃん、と思いますよね。
いや実際、それでも全然いいのです。用途はほぼ同じです。
しかし「しずかなインターネット」にしかない特徴というのがあって、それがまさに「しずかな」点です。
しずかなインターネットには、いいね機能やリプライ欄もなければ、他の人の記事が流れてくるタイムラインもないんですね。
たまたまGoogle検索で記事がヒットするか、本人がURLを自分で共有することがなければ、基本的に他の人の目には触れない仕様です。
しかしSNS的な要素もないわけではありません。
「感想レター」というメール的なものを書くと、気になった執筆者に直接メッセージを送ることもできます。
また「フォロー」の代わりに「購読リスト」の登録ができて、これをすると週に1回だけその人の書いた記事の通知がメールで届くようになります。
このように記事投稿SNSではあるのだけど、Xやnoteなどと比べてユーザー同士の相互コミュニケーションが意図的にがっつりそぎ落とされていて、文章を書くということ以外のあらゆる刺激に極力気が散らないよう配慮されているサービスなのです。
ほら最近のSNSって、結構殺伐としているじゃないですか。
Xもしかり、Instagramもしかり、企業の不祥事とか芸能人の炎上とか攻撃的な投稿がやたらとインプレッションを稼いで、タイムラインを見ているだけで怒りのエネルギーにあてられて、なんだか気疲れしてしまう感じ。
「こっちはただ何気ない日常をしずかに誰かとシェアしたいだけなのにな」
「もっと穏やかに世界と接続できないのかな」
と、そういう切実な思いを(たぶん)背負って始まったのが、この「しずかなインターネット」なんですね。

プライベートな日記帳と一般的なSNSとの、ちょうど中間くらいのオープン具合です。
他サービスとの使用感の違い
そして実際に使ってみた感想です。
SNSやブログなどいろいろなプラットフォームで節操も脈絡もなく文章を放流しているぼくですが、
「気楽に書くならしずかなインターネットが一番いい!」
と今回思いました。
なにがそんなにいいかというと、やっぱり他のサービスと比べて圧倒的に他者の目を気にせずにガシガシ書けるという点です。
フォローやいいねの通知がないだけで、こんなにも書くハードルが下がるとは思いませんでした。
一番使用感が近いのはnoteで、実際noteには本当にメモ書きみたいな生の言葉を書きなぐっているタイプの人も多くいるのですが、ぼくはどうしても「文章を世に公開している感」「記事を投稿している感」をある程度感じてしまって、無意識に読まれることを意識した文を書いちゃうんですよね。
それは別に悪いことではないと思うんですが、単純に心理的ハードルがやや高くなります。
あれこれ考えて書くのが疲れるから。
考えるのが疲れるという意味ではXなどもそうですよね。
つぶやこうとしたことを140字以内にまとめなきゃとか、誤字脱字してないかとか、フォローしてくれてる誰かを傷つけないかなとか、SNSである以上は「投稿」のボタンを押す前に少なからず考えるものです。
しかししずかなインターネットでは、「投稿している」という感覚すらほとんどありません。
自分のためのメモ書きを思考停止でつらつらと書いていける感じ。
そのメモをたまたま、どうやら他の人も見られるらしいぞ、というくらいの感じ。
書き上がったら全体を一瞥してみて、「インターネットの海に流してもいいや」と思えばついでに公開しておけばいいし、公開したくなければそのまま保存だけしておけばプライベートなメモ書きになります。
このブログも本当はそのくらい気軽に、日ごろ思ったことのメモくらいの感じでつらつら書いているつもりではあったのですが、しずかなインターネットといざ比べてしまうと全然ハードルが違いますね。
- ですます調で書く
- 見出しと目次をつける
- サムネイル画像を作る
こういうブログ記事更新に伴う作業は大した手間ではないのですが、いずれも「読んでもらうことを意識した作業」であって、そのことがちらとでも頭をよぎった瞬間、本当の自然体の文章ではなくなってしまうのです。
書くことにエネルギーが必要になってしまうのです。
しずかなインターネットで日記を書いていると、そこでは自分が読まれることをほとんど意識せずに書き散らせていることを実感します。
構成とか言い回しとか、そういうことを気にせずゆるーくだらだら文章を書くのもいいものですね。
noteでそういう未加工の日記を書いている人をうらやましく思っていましたが、このサービスのおかげで自分もそれに近い営みをできるようになった気がします。
まとめ
ということで「しずかなインターネット」、大変おすすめです。
シンプルで洗練された編集画面もすっきりと美しくて、心地よく日記が書けますよ。
ひとしきり絶賛していますが、ぼくのことなのでまたしばらくしたらパッタリ書かなくなっている可能性は十分にあります。
それでもやはり人生において書くことの効能は大きいと思うので、せっかく気軽に書けるプラットフォームなら可能な限り継続していきたいところですね。
何か思ったらまずは「しずかなインターネット」に書き起こしてみる
→ 広がりがありそうなら内容に応じてブログ/note/YouTubeなどの外向けコンテンツとして流用する
みたいな使い方ができればよさそうだな、などと思っているところです。