これを書いている今日は2022年4月1日です。
ぼくは昨日の3月31日付けで、正式に公務員を退職しました。
これからは当面無職としての生活がスタートします。
思えばこれまでの人生は、大学にも現役で受かり、公務員にも新卒で受かり、あまり挫折らしい大きな挫折はなかったように思います。
いわゆる社会のレールにかっちりはまって、順当に進んできたわけですね。
そんなレールからもついに脱輪してしまったこの日は、良くか悪くか、ぼくの人生にとってターニングポイントのひとつとなることは間違いないでしょう。
というわけで、ひとまず記念に現在の状況や心の内を書き留めておきたいと思います。
ここ数か月を振り返って
気分が結構落ち込んだ
まず最近のことを振り返ってみます。
適応障害を発症したぼくは、ここのところ4か月ほどは休職者でした。
ほとんど家の中にこもりっきりの、代り映えのしない省エネ生活です。
それが今回退職という形でひとつの区切りを迎えたわけですが、
「よっしゃ、ようやく解放されて気分爽快だぜ!」
となるかといえば、まあそんなことはありません。
適応障害を機に沈んでしまったメンタルは、いまだに回復しきっていないんですよね。
むしろ休職期間を経てますます落ち込んでしまったとさえ言えるかもしれません。
仕事の現場さえ離れればそれでオールOK!なんて単純な話でもないんだなあ…。
そんなことをひしひしと実感しているところです。
(↓こちらでもお話しています)
まあそれでも、最近はメンタルの不調に焦ってしまうことは少なくなってきました。
いい意味で自分に期待しなくなってきたということでしょうか。
どうせすぐには元に戻らないんだから、無職だろうが新年度だろうが、今後も変わらず気負わずのんびりと過ごしていきたいな、と開き直っていたりします。
モチベーションも結構失った
気分の落ち込みとも関連しますが、「これから新しいことに挑戦していくぞ!」という前向きな気持ちもまた、ここ数ヶ月でかなり減衰してしまいました。
ちょうど1年前のぼくは、
近い将来フリーランスとしてやっていけるスキルを磨きたい!
と目標を掲げ、わずかなプライベートの時間を捻出してWebデザイン系のスキルアップに精を出していました。
だから、このタイミングで公務員を退職すること自体は、実はその頃から考えていたことではあるんですね。
しかし休職というのは予想外でした。
自宅療養に突入したころから、次第にこうしたモチベーションが徐々にしぼんでいく感覚がありました。
維持できるだけの心の余裕がなかったのかもしれませんね。
現在では、公務員からフリーランスに華々しく転身して大成功!みたいな理想的なシナリオはすっかり放棄してしまいました。
かといって、道を諦めたわけではありません。
Webデザインをはじめとして、クリエイティブなスキルを社会に還元できるような活動には、やっぱりひときわ興味を惹かれるんですよね。
目標地点が変わったのではなく、そこへ向かうスピードとルートを見直しただけです。
理想のデザイナー像に向かって全力ダッシュするのはやめて、極力マイペースで、だらだらと寄り道しながら同じ地点へ向かっていきたいと思っています。
(こんなこといってると業界の方からお叱りを受けそうですけどね…。)
まあ今後また意向の変化があるかもしれませんが、少なくとも現時点ではこういった考え方をしていて、自分では結構気に入っています。
これからのこと
今後の意気込み
そんなこんなで、大きな人生の転換期の中にいるぼくの今後の意気込みをまとめてみると…
のんびりするぞ。
ドドン。
この一言に尽きます。
覚えやすくていいですね。
めまぐるしく回る俗世には、ともすれば焦りのもととなるようなノイズに溢れています。
- 新生活が始まる春の、色めいたムード
- 忙しくも充実した周りの社会人の姿
- 無職に対する世間の冷たい目
- みるみる減っていく貯金
こうした外の情報に過剰に反応し、「このままじゃダメだ!」と焦っているようでは、きっとぼくのメンタルは長くもたないでしょう。
今はとにかく、
「気がのらないから何もしたくないな」
「こんなことならやってみたいな」
そういうシンプルな欲求を大切にして、マイペースにのんびり構えていたい所存です。
キーワードは自然体。
何かを変えようとしないこと。
これって意外となかなか難しいことだと思っています。
過程を味わってみる
焦らずのんびり自然体でいることは、
「結果よりも過程を大事にすること」
とも近しいかもしれません。
誰より早くゴールテープを切ろうが、その先にはまた同じように道が続いているわけで、人生ってどこまでいっても過程の集合体なわけです。
全力で走るのも良し、だらだら歩くのも良し。
結局自分のペースでその過程を楽しむことが、人生を楽しむことなんじゃないかなぁ…
と、最近はそんなことを考えています。
このたび社会のレールをはずれ、ついでに勢い余って崖下に転げ落ちたようなぼくですが、これも大事なひとつの人生の過程。
無理に崖を登るよりも、
「せっかくだから菜の花でも摘んで食うか!」
くらいの能天気さで、しばらく谷底を歩いてみたいところです。
行く道は長いですからね。