先日、我が家のシーリングライト(天井照明)がめでたく蛍光灯からLEDになりました。
移行してみて実感したのですが、やはり照明はLEDの方が断然快適です。
明るい!高機能!低燃費!長寿命!
すべてにおいて蛍光灯のそれを上回る、完全上位互換といって差し支えないんじゃないかという性能でした。
これまではあまりLEDを意識することなく淡々と蛍光灯を入れ替えてきたのですが、2027年の蛍光灯生産終了を間近にひかえたタイミングで蛍光灯が切れてしまったことを受け、じゃあこれを機に照明器具ごと取り換えてみようかとなった次第です。
これまで照明まわりにあまり詳しくなかったので、
- 賃貸アパートで照明入れ替えたいときってどうするんだ?
- 電気工事とか依頼しないといけないのか?
- 管理会社に言ったら交換してくれないのかな?
などと色々疑問があったのですが、やってみるとめちゃくちゃあっさり移行作業が完了したので、今回はそのあたりのことを体験談としてシェアしたいと思います。

きちんと対応したLEDライトさえあれば工具不要で簡単に取り替えができるので、賃貸の方も積極的な検討をオススメします。
LED化に至った経緯
事のきっかけは、自室のシーリングライトが点かなくなったことでした。
この部屋は仕事も食事も睡眠も担う生活の拠点なので、日中に真っ暗というのはかなりの大ダメージです。
まあおそらくは、蛍光灯の寿命。
もし新しい蛍光灯を買ってみてそれでも直らないようなら、照明器具自体の故障ということで要修理になるかな、と思っていました。いたのですが…。
蛍光灯が高すぎる問題
替えの蛍光灯を注文しようとAmazonを見てみると、これまで付けていた製品の価格が税込6,380円となっていました。


蛍光灯たけぇー!
過去の市場価格推移を調べてみると、どうやら去年の今頃には同じ商品が3,200円ほどで売られていたようです。
1年で2倍近くの高騰。
これはきっと、昨今の「蛍光灯2027年で生産終了問題」の影響で供給量自体が絞られているせいで、全国的に蛍光灯が品薄になりつつあるということなのでしょう。
蛍光灯の2027年問題とは?
「蛍光灯は水銀使うから良くないよ」ということで、2027年末までに一般照明用の蛍光灯の製造・輸出入が段階的に禁止される問題。水銀に依存しないLEDなど他の照明器具への移行対応が迫られる。
こうなってくると、蛍光灯の交換にもちょっと躊躇してしまいます。
だって品薄だから高いというだけで、別に6,000円分の効用を得られるわけじゃないですもんね。
そもそも6,000円もあったら一般的なLEDシーリングライトが買えてしまうのです。
どうせ数年で滅びゆくのが確定している消耗品をわざわざ高い金を出して買うくらいなら、先の明るいLEDの方を採用したい。
今となってはもはや、愚直に蛍光灯を買い足すようなフェーズじゃないのでは?
ということで、根本的な解決策としてのLED化を検討し始めたのでした。
管理会社が交換してくれない問題
ぼくが住んでいる賃貸アパートでは、照明器具はこの物件保有の設備という扱いになっていました。
だからもし照明器具を入れ替える場合には、その費用は基本的に大家負担となるはずです。
ということで、管理会社に相談してみました。

あのぉ蛍光灯が切れちゃったんですけど、ただほら、もうすぐ蛍光灯自体が禁止されますでしょ?あれの影響で蛍光灯って今なかなか品薄みたいで…すごい高騰してるんですよ。ちょっと気軽に買い替えるには負担が大きくって…。それにほら、今使ってる照明器具って15年近く前のものだし、もう耐用年数過ぎてますし、いつガタがくるか分かりませんよね。このタイミングで蛍光灯を買い足すのも正直気後れしちゃうので、どのみち近々LEDへ移行されるのであれば、これを機に照明器具ごと交換対応いただけると嬉しいなぁ~なんて…、いかがですかね?

お部屋内のトラブルにつきましては生活サポートダイヤルまでご連絡ください。

あー…、ただそれって業者さんが設備の修理点検に来てくれるやつですよね。多分「蛍光灯を交換してみてください」で終わっちゃいそうなんで…。そうじゃなくて、今後管理会社さんとしてのLED移行対応のご予定もふまえて設備交換の検討をいただけないかな~と思ったんです。

設備については故障がない限り交換対応はしておりません。
恐れ入りますが生活サポートダイヤルまでご連絡ください。
…と、こんな感じで取り付く島もありませんでした。
これがもし大家さんと入居者の距離がもっと近くて裁量が大きな環境なら、善意ですぐに交換してくれるケースも結構ありそうですけどね。
今回は残念ながら無慈悲な返答でした。
まあいくら蛍光灯が高いといっても、入れ替えて普通に使える状況なのであれば、たしかに賃貸人として交換の義務はなさそうです。
今回のように「壊れたら交換します」とするのが賃貸物件としては多数派の対応かもしれません。
自分で照明器具を付け替える
管理会社は交換してくれない。
でもやっぱり無駄に高い蛍光灯を買うのもなんか嫌。
それならいっそ、自腹でLED移行しちゃおうという話になりました。

設備については故障がない限り交換対応はしておりません。
恐れ入りますが生活サポートダイヤルまでご連絡ください。

わかりました!じゃあこちらで自前のLEDライトを使わせていただきますね。
退去時には元々ついていた照明器具にまた戻しておきますので!
つまり蛍光灯の照明器具は一旦外しておいて、自分が暮らしている間だけ、自分所有のLEDライトを装着しておこうということです。
(賃貸借契約には原状回復義務がありますので、捨てずにいつでも戻せるようにはしておいた方が良いです。)
ぼくは今までなんとなく「天井照明を取り換えるとなったら電気工事が必須なんだろうな」と思っていたのですが、今回いろいろと調べてみると、一般的な部屋のシーリングライトなら多くの場合とても簡単にLED化できちゃうみたいなのです。
ちゃんと規格に対応した製品さえ購入すれば3分程の作業で取り付け可能で、ドライバーなどの工具もいりません。
だったら、蛍光灯を買うお金でお好みのLEDシーリングライトを買ったほうが絶対に良いと思います。
STEP1:古い照明器具を外す
新しいライトを買う前に、まずは今天井についている照明器具がどのようなものかを確認してみましょう。
一般的な蛍光灯シーリングライトであれば、こんなパーツ構成になっています。
- 配線器具(引掛シーリング)
- アダプター
- 照明器具本体
- 蛍光灯
- カバー

普段はせいぜいカバーを空けて蛍光灯を外すところまでかと思いますが、さらにツメを押し込むなどすると照明器具本体も外せますし、その先のアダプターも外すことができます。
一度全部外して、配線器具がどうなっているかを見てみましょう。
照明器具本体に外し方が書いてあると思うので…、


そのとおりに外すと、アダプターが露出しまして…、


アダプターも外すと配線器具が出てきます。

こいつが一番大切な部分。
天井照明におけるコンセントのような役割を担っています。
これにアダプターを差すことで、電気系統からコネクタを通じて照明器具に電力を供給してくれるんですね。
配線器具にはいくつか代表的な種類があって、その種類ごとに対応しているLEDライトを探すことになります。

我が家の配線器具は、これでいうと「引掛ローゼット」にあたることがわかりますね。
Amazonか何かで「引掛ローゼット対応」と記載のある製品を購入すれば、工事不要で取り付け可能ということです。
ぼくが探した感触では、上記のような代表的な種類の引掛シーリングにはひととおりすべて対応している製品が多いようでした。
ご家庭によって上のイラストとは微妙にタイプが違うものもあるかもしれませんので、配線器具の種類については念のためググってみてください。
逆に、こういった配線器具のタイプとは明確に全然違うものがついていた場合(あるいはそもそも照明の取り外しができない場合)には、製品側で対応していない限りは個別の工事対応が必要になってくるものと思われます。
STEP2:新しい照明器具を付ける
配線器具のタイプがわかったら、対応/非対応にだけ注意して、お好みのLED照明を購入しましょう。
おしゃれなモデルもたくさんあるので選ぶのも楽しいです。
ちなみにぼくが今回採用したのはこちら。
シンプルで標準的な見た目、それでいて高機能なやつです。
Amazon Alexaなどのスマートホーム連携に定評のあるSwitchBot社製なので、スマホからの操作や音声操作がスムーズにできます。
それでなくても、しっかり光度があって無段階の調光・調色までできるため、シーンに応じた照明を得られるのがとても良いです。
モノさえ手に入れば、あとは超簡単。
付属してきたアダプターと本体を、説明書に従って取り付けるだけです。

ぼくが購入したシーリングライトは本当に押し上げるだけだったので、一瞬で作業が終わりました。


これで蛍光灯問題は解決!
あとは悠々とLED照明の良さを享受しましょう。
まとめ
ということで今回は、賃貸暮らしのぼくが部屋の蛍光灯照明を自腹でLEDに交換したお話でした。
調べてみると今はLEDシーリングライトも結構安いのがあるし、工事不要のケースも多いし、移行のハードルはかなり低くなっているんですね。
こんなに簡単にLED化できたのなら、さっさと自腹切って早く交換しておけば良かったなと思います。
新しいシーリングライトを迎えてから数週間が経ちますが、現状めちゃくちゃ快適です。
今後はますます蛍光灯の価格高騰が予想されますし、なんなら移行需要で、LED照明のほうにも値上げの波が来るかもしれません。
もし「ウチの蛍光灯どうしようかな」と悩んでいる方がいらっしゃったら、個人的には迷わずLED化をお勧めします。
まずは備え付けの配線器具のタイプだけでも一度確認してみてはいかがでしょうか。
それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました。