いきなりですが、個人的に今年買ってよかったものの代表格をひとつ発表します。
どどん。GoogleのFitbit(フィットビット)Inspire3です。
Fitbitとは、睡眠や運動など健康管理のための指標をトラッキングできるウェアラブルデバイス。
おおまかに「スマートウォッチ」タイプと「トラッカー」タイプに分かれます。
- スマートウォッチ
→ 画面が大きくてスマホ代わりになるほど機能が豊富なタイプ - トラッカー
→ トラッキング以外の機能がない分、小型・軽量・安価なタイプ
ぼくが購入した「Inspire3」は、後者のトラッカータイプのモデルですね。
1万円ちょっとで買えるって、ウェアラブルデバイスにしては意外と安くないですか?
これを4か月ほど前から使い始めたのですが、今のところ100日以上にわたってほぼ24時間、ずーっと着け続けています。
そのくらい負担感が少なく、使い心地がよかったのです。
自分はこういうの大抵数週間で面倒くさくなって使わなくなるタイプなんですが、珍しく継続できています。
今回はそんなFitbitの主な機能の紹介と、個人的に気に入っているポイントなどを挙げてみたいと思います。
Fitbitがしてくれること
Fitbitの役割は、健康管理に関する色々な指標を常にモニタリングして、統計データを記録することです。
たとえば歩数、心拍数、睡眠の質、呼吸状態、体温変動などなど。
そうしたデータの蓄積は、専用のスマホアプリで簡単に確認することができます。
![](/retire/wp-content/uploads/2024/10/fitbit.png)
日/週/月ごとの健康指標をこのように視覚的に把握することで、日々の生活習慣を見直すきっかけになるわけですね。
「規則正しく健康的なライフスタイルを継続したい」
「できるだけ心身にストレスをかけない暮らしを模索したい」
みたいな願望をもつ方々にとっては、Fitbitはうってつけのガジェットだと思います。
細かい機能は色々とあるのですが、主なトラッキング対象といったらやはり「睡眠」と「運動」の2つが最重要項目になってくるでしょう。
睡眠を記録してくれる
Fitbitアプリの睡眠統計の画面はこんな感じです。
たとえばこの日は、就寝にあてた総時間が7時間49分、そのうちの正味の睡眠時間が6時間49分と計測されていました。
![](/retire/wp-content/uploads/2024/10/fitbit-2-1024x665.png)
レム睡眠、浅い眠り、深い眠りの周期がタイムライン上で分かりやすく表示されていますね。
また睡眠の質や量を総合的に評価した「睡眠スコア」が算出されており、これを高く保つことが健康的な生活の目標になるわけです。
![](/retire/wp-content/uploads/2022/02/face-think-1-150x150.png)
多めに飲酒して寝た日なんかは明らかに睡眠スコアが落ちるのがわかります…。
こういう睡眠記録をマイク機能で実現するスマホアプリも色々と使ったことがあるのですが、やっぱりFitbitは直接肌にデバイスを密着させているだけあって、精度が段違いに優れていると感じました。
「睡眠開始」「起床」みたいなボタンを押す必要すらないんですよね。
何も気にせず寝て起きるだけで、Fitbitが勝手に身体の活動状況から睡眠中かどうかを判別してくれます。
後から見返してみると、その時間がちゃんと正確なのです。
運動を記録してくれる
また運動記録の方はこんな感じ。
こちらは、午前中に2時間ほどテニスをしに行った日の活動データです。
![](/retire/wp-content/uploads/2024/10/fitbit-3-1024x665.png)
主に心拍数の上昇から、その時の運動強度がわかります。
平時よりも高い心拍数を維持している時間が「アクティブゾーン」という指標になっています。
強い運動・中程度の運動のアクティブゾーンが週あたりそれぞれどのくらい、みたいな健康のための推奨基準があるようで、それを達成できるように目標値を設定しています。
運動についてもFitbitが勝手に検出して「エクササイズ」として記録してくれるのですが、開始時にこちらで運動の種類を選択して記録してもらうこともできます。
「テニス」「ランニング」「自転車」「ワークアウト」などなど。
運動を明示しておくと、後日振り返って運動習慣を把握しやすいです。
また消費エネルギーの計算も、種類にあわせて正確になるのかもしれません(未検証)。
![](/retire/wp-content/uploads/2022/02/face-nomal-1-150x150.png)
毎週の筋トレ実施日数の目標なんかも決められるので、モチベーションの維持に役立ちます。
気に入っているポイント
こうした睡眠と運動の記録は、Fitbitが提供してくれるデータのほんの一部です。
ウェアラブルデバイスというと特に日本では Apple Watchの知名度が高いですが、機能と価格を抑えたトラッカータイプのFitbitもかなり魅力的な選択肢なのではないでしょうか。
「健康管理のトラッキングさえできればええねん」「余計な機能はいらんねん」という方にはおすすめです。
そんなFitbitを実際に使ってみて、ぼくが体感として「いいな」と思った部分を挙げてみます。
ずっと着けっぱなしにできる
びっくりしたのが、充電の手間がほとんどかからないという点です。
Fitbit Inspire3の公式仕様によると、最大連続稼働時間はなんと10日間。
普通に使っていると本当にこれくらいもちます。
充電のために一時的に外すということをしなくていいので、基本的にずっと腕に着けっぱなしにしておくことができます。
寝るときももちろん着けっぱなし。
耐水なので、洗い物をするときや雨に濡れるときにも着けっぱなしでOK。
一応シャンプーなどが付着するのは心配なのでお風呂のときは外しますけどね。
ついでにそのタイミングで充電器につないでおけば、お風呂から上がったころには0%に近かった充電がほぼ満タンになっています。
健康管理の習慣を継続するうえで、この手間のかからなさはとても重要だと思います。
着け外しが多いとどうしても面倒くさくなっちゃいますからね。
努力を評価してくれている感じがする
また精神的なメリットとして、自分の健康のための取り組みをFitbitくんがちゃんと評価してくれるのが嬉しいです。
放っておくと睡眠不足・運動不足に陥るのは現代人の宿命なわけで、それを自分から意識的に寝たり動いたりするのはやっぱり気力が要るじゃないですか。
せっかくがんばって散歩に出たり筋トレしたのなら、その努力がしっかり数字として可視化されたほうがモチベーションにつながります。
睡眠も同じで、やっぱり個々の施策がデータに反映されたほうが気分が上がります。
たとえば寝る前のスマホをやめてみたり、アルコールやカフェインを控えてみたり、湯船に浸かってみたり。
そうした良い習慣は本来は長期的に活きてくるものですが、日々の睡眠スコアが改善されればそれが短期的な報酬になるわけです。
パーソナルトレーナーが食事をチェックしてくれるだけで食習慣が整うようなものかもしれません。
Fitbitがデータを記録してくれるだけで、人は自然と運動や睡眠の習慣を整える気になってくるのです。
健康的な生活を意識できている充実感がある
そうした健康を意識した生活を続けていると、なんだか基礎的な生活の充実感が少し上がったような感覚があります。
これはスコアがどうとかはあまり関係なく、単にFitbitを着けているだけで得られる効用だと思います。
つまり「整った生活を意識できている自分」を意識できることによって、それだけで心が整う感じがするのです。
なんかメタ的でややこしいですね。
要するに「自分はしっかりやることをやってるぞ」的な安心感が得られるということ。
たとえばFitbitには、座りっぱなしを防ぐために1時間あたりの歩数が250未満になりそうなときは振動でお知らせしてくれる機能があります。
ぼくはPC作業の合間にこの振動を目安に立ち上がってちまちま歩くようにしていて、そのたびに少し安心しています。
![](/retire/wp-content/uploads/2022/02/face-think-1-150x150.png)
Fitbitを着けていない世界線の自分は、きっと今も座りっぱなしなのだ…。
そう思うと、気休め程度にでもちゃんと健康のために気を配れている自分は、そうでない自分に比べて少しでも「良い」生活をしている気分になれるのです。
お守りとしてのFitbitです。
病は気からともいいますから、このことは結構重要だと思います。
ぼんやりと不安を抱えながら生きるよりは、何かしらの健康対策をしている自分に満足して日々を送ったほうが、結果的にその分健康にもなれそうじゃないですか。
まとめ
ということで、最近買ってよかったアイテム「Fitbit Inspire3」を紹介してみました。
Fitbitを着けていれば、
- 睡眠や運動の状況や様々な健康指標をトラッキングしてくれる
- 健康のための取り組みを可視化して成果を確認できる
- 健康的な生活を意識しているだけで一定の満足感がある
というお話でした。
近年は色んな種類のスマートデバイスが次々と開発されているので、まあFitbitに限らず、何かしらの方法でフィットネスデータを管理する習慣は今後もよりいっそう一般化していきそうですね。
気になった方はぜひ一度ご自身でも試してみてください。