先日、初めてYouTubeへの動画投稿というものをしてみました。
公務員を辞めて無職となった今の状況について喋るという内容です。
↓こちらです。
このたびの退職は自分にとっては結構思い切った決断だったので、

せっかくだから今の心境を記録として残しておこう!
という感じで、さらにせっかくなのでYouTubeで公開してみようと思い立ったわけです。
動画制作については「いつかやってみたい!」と思っていたところだったので、ちょうどいい機会でした。
やってみて実感したのですが、動画を作るって本当に大変なんですね。
収録はもちろん、その後の編集の工程も大変。
今回の経験を通して、世の動画クリエイターの皆さんへのリスペクトが一層深まりました。
動画公開までの工程
今回の動画を公開するまでにかかったトータルの作業時間としては、なんやかんやで20~30時間くらいにはなっているんじゃないかと思います。
いやあ、かかりすぎですね。
何せ全部初めてだったので、ソフトの使い方や専門用語のお勉強に相当な時間がかかりました。
主な工程としては、次のような感じです。
- 収録
- 素材作成
- カット編集
- BGM・SE挿入
- 字幕挿入
- エンコード・アップロード
収録
とにかく不慣れということで、今回はカメラで録画しながら喋るのは諦めて、音声別撮りの形式をとりました。
ところがレコーダーに向かって話をするだけでも、予想以上に難しいんですね。
普段誰もいない場所で一人で喋るなんてことがないので、とにかく言葉がスッと出てきません。
動画にして12分くらいの話でしたが、録音では噛んだり口ごもったりで1時間半くらいかかっていて、そのほとんどをカットしている形です。
YouTuberの話の饒舌さは本当にすごいなぁ…と改めて感じました。
散歩映像の撮影は、天気のいい日を狙って近場の公園で行っています。
素材作成
続いて、音声と映像以外の素材の作成です。
具体的には、サムネイルとアイキャッチ。
サムネイルは、動画一覧ページなどで表示されるメインの画像ですね。
アイキャッチというのは、こんな感じの短い動画素材です。
話題の変わり目に挿入して、次の見出しなどを提示するイメージ。
せいぜい2~3秒のアニメーションですが、これだけ作るのに2~3時間は費やしました。
カット編集
また収録した音声や映像も、そのままでは使えません。
無駄なところをカットして、動画にする部分だけを集めます。
今回は、
を導入してカット編集をしました。
どちらも無料のソフトです。
今回は特に音声のカット編集が大変でした。
1時間半の音声ファイルから12分の話を抽出するわけですから、選り分けの苦労が半端じゃないんですよね。
ぼくの吹き込みが下手すぎるせいです。
BGM・SE挿入
BGMやSE(効果音)については、フリー素材がネットにたくさん落ちているんですね。
無料とは思えないクオリティの素材がたくさんあって、感服しました。
声とBGMの音量割合についても、
「声〇〇デシベルに対してBGMは△△デシベルくらい」
のような目安があって、ちょうどいいバランスとなるように調整していくような作業が必要です。
字幕挿入
字幕は正直あってもなくてもいいのかもしれませんが、ぼくは字幕付きの動画の方が好きなので、つけることにしました。
少しづつ音声を流しては止めながら、ちまちまとキーボードを叩いて文字に起こしていきます。
なかなか地味な作業です。
また字幕を表示したり消したりといったタイミングも動画に合わせる必要があるので、このあたりはかなり骨の折れる工程でした。
エンコード・アップロード
いよいよ動画が完成したら、エンコードといって、編集用のデータを1本の動画として出力するステップがあります。
出力ボタンを押したらあとは待つだけなんですが、待ち時間が結構あるんです。
動画の画質やパソコンのスペックにもよるのですが、12分の動画をエンコードするだけでも、30分くらいかかるんですね。
パソコンにも大きな負荷がかかっているのか、「フォオオン!」とずっとファンの音が鳴っていました。
そして出力した動画ファイルをYouTubeにアップロードするのはもっと大変で、大体5~6時間くらいかかっていました。
やっかいなことに、エンコードやアップロードが終わった段階になって見落としていた不備や編集ミスに気付いてしまうもので、こうなると些細な修正でももう一度あの待ち時間をクリアしなければなりません。
ちなみに今回の初動画は、エンコードを約6回、アップロードを2回やり直しています。
コンテンツを作るってすごいこと
以上のような工程を経て、アップロード時間を含めると50時間近くの時間が費やされてようやく、今回の12分ぽっちのしょぼい動画が世に放たれた次第です。
それはもう疲れましたが、自分が普段消費しているコンテンツの偉大さを身をもって痛感した気分です。
現在YouTubeには数多くの人気チャンネルがあって、ぼくの動画とは比べ物にならないようなハイクオリティな作品が日々大量にアップされていますが、そのひとつひとつに大変な制作工程があるわけです。
テレビ番組や、まして映画作品ともなると、もっと膨大な努力と技術と費用がものすごい密度で濃縮されて、それがひとつの手ごろなコンテンツとなって今我々のもとに届いているんですよね。
そんなコンテンツをぼくたちは無料で、選り好んで、ときには洗い物なんかしながら横目で見ていたりします。
これって本当にすごいことだな、と。
「ぼくたちはスマホ1台あるだけで娯楽に事欠かないエンタメ貴族なんだな」
などと、今回改めて自分の恵まれた環境をしみじみと感じました。