一年の終わりが近づいてきましたね。
「2023年の目標は資格を取得することです」と何人かに豪語したものの、そんなことは11月まですっかり忘れていたゆうすけです。
資格のことなんてほとんど諦めかけていたのですが、少し前から「認定心理士の資格を取ろうかなぁ」と思い始めまして、最近は2023年の滑り込みでせっせと申請書類の準備を進めているところです。
認定心理士には選抜試験などはなく、要件を満たしているかの審査を受けるだけなので、「目標達成」と言えるほど特に何か頑張ったわけではないんですけどね…。
どのみちタイミング的に今年中の認定は難しいと思います。
2024年こそは(もし覚えていれば)ちゃんと試験勉強らしい試験勉強をして何かの資格を狙ってみたいものです。
さて今回は、認定心理士って何なのか、どうして取ろうと思ったのか、そのあたりについて書いてみたいと思います。
認定心理士って何?
認定心理士とは、公益社団法人日本心理学会が認定する民間資格のこと。
大学等で心理学に関する標準的な基礎知識・技術を修得していることを証明してくれるものです。
心理士系の資格としては、よく似た名前をした有名なものがいくつかあります。
今回取ろうとしているのは一番右ですね。
公認心理師 | 臨床心理士 | 認定心理士 |
---|---|---|
心理系唯一の国家資格 – 厚生労働省 | 臨床分野に特化した民間資格 –(公財)日本臨床心理士資格認定協会 | 基礎知識を証明できる民間資格 –(公社)日本心理学会 |
【要件】 ・大学等で所定科目を修了 ・大学院で所定科目を修了 (or実務経験2年以上) ・国家試験に合格 | 【要件】 ・指定大学院の修了 (+臨床経験1年以上) ・臨床心理士試験に合格 | 【要件】 ・大学等で所定科目を修了 |
このような教育機関での履修を必要とする資格の中では、認定心理士は取得のハードルがかなり低いと言えます。
資格試験も実務経験も不要で、大学において指定の単位を集めて申請するだけですからね。
(資格取得に必要な単位は日本心理学会のページを参照)
その代わり、認定心理士の資格が就職やキャリアアップに結びつくことは基本的にありません。
言ってしまえば、あくまで自己満足の資格です。
認定心理士資格の存在意義としては、「大学で心理学をちゃんと勉強したことが客観的にわかる」点にあります。
卒業した学部・学科名に「心理学」と直接入っておらず、結局何を専門的に学んでいたのか分かりづらいようなケースにおいて、心理学会の証明があれば話が早いぞ、ということです。
あるいは、大人になってから本格的に心理学を勉強したい方のマイルストーンにもなっています。
大学へ入り直してとりあえず認定心理士の取得を目標に単位を取っていけば、自然と心理学を網羅的に学ぶことができます。
いずれにせよ、具体的に仕事につながる性質の資格ではありません。
手に職をつけて飯のタネにしたいのであれば、取るべきは「公認心理師」「臨床心理士」のほうですね。
そもそも心理職という時点で就職難・低収入の厳しい現実があるのですが、その辺りは今回ノータッチで行きます。
なんで今さら取ろうと思ったの?
ちなみにぼくは大学時代に心理学を専攻していたので、おそらく認定心理士に必要な単位要件はすでに満たしているものと思います。
なのであとは認定申請書を作って審査料・認定料を払えば取得できる状態。
卒業してからはもう8年くらい経っています。
このタイミングで今更認定申請をする人間というのはなかなか少数派なんじゃないでしょうか。
じゃあ、あまり役に立ちそうにもない認定心理士の資格を、どうして今になって取りたいと思ったのか。
その背景には次のような個人的な動機があります。
- 人生における興味関心の区切りとして
- 何かのきっかけになるかもという気休めとして
なんというか、どちらもふわっとした理由ですね。
正直 「なんとなく取ろうと思った」 という一言に尽きる気もするのですが、もう少し詳しく考えてみます。
人生における興味関心の区切りとして
まず、「資格取得が人生の節目のひとつになるかな」という思いがありました。
というのは、自分が適応障害になって退職して、少しずつ体調を戻して…というここ2年くらいのひととおりの経験を通して、最近また人の心というものにすごく興味を惹かれるようになったんですよね。
大学時代ちょうど20歳くらいのときに心理学に興味を惹かれて専攻し、卒業してしっかり社会に揉まれたあと、ちょうど30歳くらいになって再び心理学に興味を惹かれる、というのがちょっと運命的で面白いなと思ったのです。
昔は特に動物の認知機能とか記憶とかのトピックが好きでしたが、最近のマイブームは臨床心理学とかメンタルケアの領域。
分野は違えどどちらも「心理学」ということで、結局は心に心を惹かれる人生なんだな、というようなことを改めて感じた次第です。
認定心理士の資格取得が、そうした興味関心の変遷の記念になるような気がしました。
何かのきっかけになるかもという気休めとして
それから、認定心理士になることで最近の心理学分野のトレンドや勉強会などの情報にアクセスしやすくなるんじゃないか、という動機も少しあります。
軽く調べている感じでは、認定心理士を対象とした研修会の案内がわりと定期的にあるようなんですね。
そういうアカデミックな世界の近くに身を置けるのなら、認定心理士を取得することのメリットと言えるような気がしています。
あとは、誰かと知り合って 「認定心理士なんです」 という話になったときに、心理学系の話ができたり詳しい人についての話が聞けたりといった発展が生まれる、みたいなこともあったらいいなと妄想しています。
ただ正直、こういう 「認定心理士の客観的メリット」 みたいな部分ははあまり期待していません。
何かのきっかけになったらいいな、という程度のことですからね。
何にもつながらないかもしれません。
無事に資格取得が叶ったら、そのあたりの実際の効用も肌感覚としてレビューしてみたいと思っています。
こつこつと準備を進めています
というわけで資格取得に向けて、まずは申請書様式を懸命に整えているところです。
それにしても認定心理士の審査申請って、準備がめちゃくちゃ面倒くさいんですよね…。
大学時代に履修した講義の内容とか年度とか担当教員とか、ひとつひとつ表にまとめてシラバスのコピーまで添付することになっています。
仕事の合間に少しずつ進めていますが、なかなか終りが見えてきません…。
しかしこれだけ時間をかけて申請して、「認定心理士になってみよっかな」 みたいな記事まで書いて、もし審査ではじかれてしまったらお笑いですね。
結局わたしは認定心理士になれたのか、なれなかったのか、また数カ月後に結果をご報告できたらと思います。