こんにちは。
適応障害に悩まされていたゆうすけです。
ぼくが苦しみに耐え忍んでいた当時は、「自分は適応障害かもしれない」とか「病院へ行った方がいいかな」なんて、考えもしませんでした。
大学では心理学を専攻していたので、適応障害という病気の存在は知っていたはずなんですけどね。
ただ、冷静に自己分析する余裕がなかった。
もうひたすら、つらい。しんどい。そんな感じでした。
でも適応障害に対処するためには、まずは自分の体の異変に気付いて、疑って、さっさと医者にかかるのがベストなんですね。
原因となるストレスさえ取り除けば、回復が見込める病気だからです。
というわけで今回は、ぼくが適応障害になって経験した主な症状についてお話します。
「あぁ~わかるわあ~」
となった方は、無理せず早めの受診をおすすめします。
適応障害の主な兆候
ぼくの適応障害は、仕事のストレスに起因していました。
きっかけとなったのは春の人事異動。
異動して3日後くらいには、さっそく次のような症状に苦しんでいました。
- 仕事が近づいてくると胸が苦しくなる
- 食事が喉を通らなくなる
- ふと絶望感に襲われる
順番にご説明していきますね。
仕事が近づいてくると胸が苦しくなる
これが一番しんどかったです。
特に朝、出勤前の時間帯が苦しい。
謎の不安感・緊張感にとりつかれて、動悸が激しくなり、心臓が喉元まで上がってくるような感覚が続きます。
無駄にソワソワして、冷静な思考もなかなかできません。
やっと仕事を終えて帰宅しても
寝て起きたらまた出勤だ…。
と、またすぐに緊張し始めます。
「家の中でくらい、仕事のことは忘れて休まなきゃ!」
なんて言われそうですが、いやあ、頭ではわかってるんですね。
わかっててできないから、なおさら苦しいわけです。
さっさと寝りゃいいのに、気が付けば訳もなく部屋の中をウロウロと歩き回ったりしていました。
まるで戦場を生きる兵士の気分です。
心から安らげる時間がありません。
食事が喉を通らなくなる
胸の苦しみと大体セットでついてくるのが、食欲不振です。
一応お腹は空くんですが、「食べたい」とは思えません。
矛盾してるようですけどね。
これも特に朝がひどかったです。
無理やりご飯を2~3口飲み込んだり、ヨーグルトだけ少し流し込んだりして出勤していました。
ほんとに文字どおり食べ物が喉を通っていかないんです。
まあ食費はかなり浮いたから、そこだけはお得だったかな?
なんて一瞬思いましたが、結局は体調崩して医療費がかかってるので、普通に収支もマイナスでした。
てへへ。
食事って人間が生きるうえですべての源になるので、これが滞ると健康もメンタルも転落コースまっしぐらです。
いつの間にか沼にハマってしまわないように、
「自分は今しっかり食えてるか?」
というのは常にウォッチしておきたいですね。
ふと絶望感に襲われる
休日など少し空いた時間があると、不定期的に謎の絶望感に襲われて寝たきりになることがあります。
つらいことで満ち溢れた世の中だ…。
この先死ぬまで苦しみに耐え続けるしかないんだ…。
といった、やけに確信めいた絶望。
頭の中がネガティブなイメージで埋め尽くされて、それがドス黒いモヤみたいにまとわりついて離れないような感覚です。
ぼくの場合はラッキーなことに、「死にたい」とまで切実に考えることはありませんでした。
症状としては軽い方だったのかもしれません。
それでも、
- 生きる希望が見いだせない
- なーんにも楽しいと思えない
- 起き上がる気力すら湧かない
といった状態が続くことは、十分しんどかったです。
ああ…しんどい…つらい…
って実際口に出してましたから。ひとりで。
だから今「死にたい」「どうやって死のうか」とまで考えておられる方は、きっと、もーっとつらい思いをしておられるのでしょう。
そのレベルの絶望まで経験してないので想像するしかありませんが、本当に、しんどいだろうなぁ…と思います。
我慢を続ければ症状も重くなる
ぼくが愚かだったのは、自分の体にハッキリと異変が起きているにも関わらず、それを我慢して気合で乗り越えようとしてしまったということです。
長く苦しんだだけで、マジで何も良いことはありませんでした。
適応障害ってまるで、ずっとオーバーペースでフルマラソンを走っているような状態だと思います。
たとえばあなたが何かの間違いで、陸上部出身&長距離バリ得意な友人たちと一緒にフルマラソンに参加しちゃったときの状況を想像してみてください。
友人はみんな3時間切りを狙うようなペースで走り出したので、あなたは「自分もついていかなきゃ!」と頑張ってスタートダッシュを切りました。
でもこれはどう考えても自分の走力に見合わない負荷がかかっているわけので、このままのペースで走り続けていても完走は絶望的ですよね。
続ければ続けるほど、ますますキツくなっていきます。
遅かれ早かれ、どこかでペースを緩めるか、立ち止まるかする必要が出てきます。
さもなくば、いつか道半ばでぶっ倒れてしまいます。
後遺症も残るかもしれません。
適応障害も多分そんな感じです。
負荷が自分に合っていないんですね。
実際、ぼくは今回お話ししたような症状を8ヶ月くらい放置して無理に働き続けた結果、もうちょいヤバめの身体の異常を引き起こしてしまいました。
(こちらも記事にしていますので、ぜひご覧ください。)
人生100年時代、行く先はまだまだ長いです。
どうせいつかペースを落とすんなら、さっさと落としちゃうのもアリじゃないでしょうか。
人生はマラソンと違って、誰かとタイムを競っているわけではありません。
走行ルートが決まっているわけでもありません。
せっかくなんでしばらく景色でも見ながら、たまにはマイペースにだらだら歩いてみましょう。